バーチャルオフィスを会社の住所として利用するとき、
「銀行から送られてくる重要書類はどうなる?」
「書留や本人限定受取郵便も転送してもらえる?」
など、郵便物の受取について不安を感じる方もいるでしょう。
法人を設立すると、取引先からの郵便物だけでなく、税務署や自治体、年金事務所、銀行など、さまざまな機関から重要な書類が届く可能性があります。
バーチャルオフィスでは一般的な郵便物の受取・転送に対応しているサービスが多いものの、すべての郵便物を必ず受け取れるわけではありません。
郵便物の種類や受取方法によっては、転送できなかったり、契約者本人による受取が必要になったりする場合があります。
特に法人設立直後は重要な郵便物が届く機会もあるため、契約するバーチャルオフィスの受取ルールをあらかじめ確認しておくことが重要です。
この記事では、バーチャルオフィスに届く会社宛の郵便物について、税務署・法務局・年金事務所・自治体・銀行など差出人や郵便物の種類ごとに受取時のポイントを解説します。
書留や本人限定受取郵便、キャッシュカードなどについても紹介するので、バーチャルオフィスを法人の住所として利用している方や、これから契約を検討している方は参考にしてください。
バーチャルオフィスに届く郵便物の基本

1. バーチャルオフィスには会社宛の郵便物が届きますか?
郵便物の受取サービスを提供しているバーチャルオフィスであれば、契約している住所宛に届いた会社の郵便物を受け取ることができます。
受け取った郵便物は、契約者の自宅や指定住所へ転送してもらう方法が一般的です。
ただし、郵便物の受取方法や転送頻度、料金などはバーチャルオフィスによって異なります。
会社名宛の郵便物も受け取れる
法人でバーチャルオフィスを契約している場合は、
「株式会社○○ 代表取締役○○様」
など、登録している法人名宛に届いた郵便物を受け取ることができます。
法人設立後は、行政機関や金融機関、取引先などから法人名宛の郵便物が届く可能性があるため、契約時に正確な法人名を登録しておくことが重要です。
屋号やサービス名など、契約時に登録していない名称で届いた郵便物については受取できない場合もあります。
利用予定の屋号などがある場合は、追加登録できるか確認しておきましょう。
届いた郵便物は転送してもらえる
バーチャルオフィスに届いた郵便物は、契約している転送スケジュールに沿って指定住所へ転送されるのが一般的です。
たとえば、
- 週1回
- 月1回
- 希望したタイミング
- 即時転送
などがあります。
ただし、月額料金に転送費用が含まれているサービスもあれば、転送するたびに送料や手数料が発生するサービスもあります。
月額料金だけを比較するのではなく、郵便物が実際に届いた場合の費用まで確認しておきましょう。
郵便物の到着を通知してくれるサービスもある
バーチャルオフィスによっては、郵便物が到着したことをメールや会員専用ページなどで知らせてくれるサービスがあります。
郵便物の写真を確認できるサービスであれば、
を転送前に確認しやすくなります。
特に会社を設立した直後は、行政機関や金融機関などから重要な書類が届く可能性があるため、郵便物の到着を確認できる仕組みがあると便利です。
すべての郵便物を受け取れるわけではない
注意したいのが、バーチャルオフィスの住所に届く郵便物なら何でも受け取れるわけではないことです。
サービスによって異なりますが、
- 本人限定受取郵便
- 現金書留
- 大型の荷物
- 冷蔵・冷凍品
- 生もの
- 危険物
- 代金引換の荷物
などは受取対象外となる場合があります。
また、郵便物そのものは受け取れても、通常の郵便物とは異なる手数料が設定されているケースもあります。
そのため、法人登記に利用できるかだけではなく、「どのような郵便物を、どのような方法で受け取れるのか」まで確認してバーチャルオフィスを選ぶことが重要です。
重要書類が届く可能性がある場合は転送頻度も確認する
郵便物の転送が月1回の場合、バーチャルオフィスへ到着してから実際に手元へ届くまで時間がかかることがあります。
通常のDMなどであれば大きな問題にならなくても、回答期限や手続期限が設けられた書類では注意が必要です。
行政機関や金融機関などから郵便物が届く可能性がある場合は、
必要なときに早く転送してもらえるか
という点も確認しておくと安心です。
バーチャルオフィスでは会社宛の一般的な郵便物を受け取ることができますが、郵便物の種類によっては受取できない場合があります。
料金や住所だけでなく、受取可能な郵便物、到着通知、転送頻度、転送費用なども確認しておきましょう。
2. 税務署からの郵便物は受け取れますか?
バーチャルオフィスが通常の郵便物を受け取れるサービスであれば、税務署から法人宛に送られてくる一般的な郵便物も受け取れる場合があります。
法人の場合、法人税の納税地は原則として「本店又は主たる事務所の所在地」です。国税庁も、内国法人について本店または主たる事務所の所在地を納税地とすることを案内しています。
そのため、バーチャルオフィスの住所を本店所在地として法人登記し、税務上もその住所が納税地となっている場合は、税務署との手続でもその所在地が重要になります。
法人設立時には本店所在地を税務署へ届け出る
会社を設立した場合は、法人設立届出書など必要な手続きを行います。
法人設立届出書の「本店又は主たる事務所の所在地」には、登記してある本店または主たる事務所の所在地を記載することとされています。
つまり、バーチャルオフィスを本店所在地として登記している場合、その住所が税務署への届出にも関係してきます。
また、法人の納税地は税務署の管轄を決める基準にもなります。
たとえば東京都港区の住所を本店所在地としている法人と、大阪市北区の住所を本店所在地としている法人では、原則としてそれぞれの納税地を管轄する税務署が手続先になります。
税務署からの郵便物だから特別というわけではない
バーチャルオフィスで郵便物を受け取れるかどうかは、基本的には「税務署から届いたか」ではなく「どのような郵便物として送られてきたか」を確認することが重要です。
通常郵便など、契約しているバーチャルオフィスが受取対象としている方法で届けば、ほかの会社宛郵便物と同様に受け取れる場合があります。
一方、特殊な受取方法が指定されている郵便物については、バーチャルオフィス側の受取ルールによって対応できないことがあります。
「税務署から届く郵便物ならすべて受け取れる」と考えず、郵便物の種類ごとに確認することが大切です。
税務署からの郵便物は早めに内容を確認する
税務署などから届く郵便物には、確認や手続が必要なものが含まれる可能性があります。
そのため、重要なのは受け取れるかどうかだけではありません。
たとえば月1回転送のバーチャルオフィスを利用している場合、郵便物が到着していても、実際に手元へ届くまで時間が空く可能性があります。
税務関係の郵便物が届く可能性がある場合は、
- 郵便物が届いたことを通知してもらえるか
- 差出人を確認できるか
- 必要に応じて早く転送してもらえるか
- 来店受取など別の受取方法を利用できるか
なども確認しておくとよいでしょう。
e-Taxを利用していても郵便物への備えは必要
法人ではe-Taxを利用して各種申告や申請・届出を電子的に行うこともできます。
ただし、e-Taxを利用しているからといって、事業に関係する郵便物が一切届かなくなるわけではありません。
バーチャルオフィスを本店所在地として利用するのであれば、電子手続を活用しながら、住所宛に届く郵便物についても確認できる状態にしておくと安心です。
本店所在地を変更した場合は税務関係の情報も確認する
会社の本店所在地を変更した場合は、登記だけ変更して終わりとは限りません。
国税庁では、法人について現在登録されている納税地住所などをe-Taxのマイページで確認でき、登録内容に変更がある場合は適宜変更するよう案内しています。
住所変更後も古い住所のままになっている情報があると、重要な連絡を確認するのが遅れる原因になりかねません。
バーチャルオフィスから別の住所へ本店を移転する場合や、別のバーチャルオフィスへ変更する場合も、登記・税務・郵便物の受取先をセットで確認することが重要です。
税務署から法人宛に届く郵便物も、バーチャルオフィスの受取条件を満たしていれば受け取れる場合があります。
特に法人の場合、本店または主たる事務所の所在地は原則として法人税の納税地となり、所轄税務署を決める基準にもなります。
バーチャルオフィスを法人の本店所在地として利用するのであれば、住所を登記できるかだけでなく、税務署などから届く重要な郵便物を早めに確認できる仕組みがあるかも確認しておきましょう。
3. 法務局からの郵便物は受け取れますか?
バーチャルオフィスが通常の郵便物を受け取れるサービスであれば、法務局から会社宛に送られてくる郵便物についても、受取条件を満たしていれば受け取れる場合があります。
ただし、会社の本店所在地をバーチャルオフィスにしているからといって、法務局から日常的に多くの郵便物が送られてくるわけではありません。
会社設立や役員変更、本店移転などの登記手続では、法務局への申請が必要になりますが、手続方法や内容によって書類の受け取り方も異なります。
法人登記した住所は登記記録に記載される
株式会社などの法人を設立すると、本店所在地は登記事項として登記されます。
そのため、バーチャルオフィスの住所を利用して法人登記した場合は、その住所が会社の本店所在地として登記記録に記載されます。
法人番号公表サイトでも、法人の基本3情報として「商号又は名称」「本店又は主たる事務所の所在地」「法人番号」が公表されています。
つまり、本店所在地は単なる郵便物の送付先ではなく、法人を特定するための重要な情報のひとつでもあります。
登記手続によっては郵送を利用することもある
登記に関する手続では、法務局の窓口だけでなく、郵送やオンラインによる申請を利用できるものもあります。
また、登記事項証明書や印鑑証明書についても、オンラインで請求し、郵送で受け取る方法があります。
法務省では、登記事項証明書などについてオンライン請求を行い、指定した住所へ郵送してもらう方法を案内しています。
そのため、法務局関係の書類を郵送で受け取る機会が生じることもあります。
「登記住所だから自動的にすべて届く」とは限らない
ここは注意したいポイントです。
会社の本店所在地としてバーチャルオフィスを登記していても、法務局関係のすべての書類が自動的にその住所へ郵送されるわけではありません。
申請時に指定した送付先へ書類が送られる場合や、オンラインで確認・取得する手続などもあります。
そのため、
と考えるのではなく、それぞれの手続で受取方法を確認することが大切です。
法務局から届いた場合も郵便物の種類を確認する
実際に法務局などからバーチャルオフィス宛に郵便物が届いた場合も、受け取れるかどうかは契約しているバーチャルオフィスのルールによります。
通常郵便など受取対象となっている方法であれば、一般的な会社宛郵便物と同様に受け取れる場合があります。
一方で、特殊な受取方法が指定されている郵便物については対応できない可能性があります。
これは税務署の場合と同じで、
まで確認することが重要です。
登記住所を変更した場合は本店移転登記が必要
バーチャルオフィスを解約したり、別の住所へ会社を移したりした場合は、そのまま以前の住所を登記上の本店所在地として放置することはできません。
本店所在地に変更が生じた場合は、本店移転の登記が必要です。
また、本店移転によって管轄する登記所が変わる場合もあります。
そのためバーチャルオフィスを法人登記に利用する場合は、料金だけではなく、
- 長期間利用しやすいか
- 必要なエリアで住所を維持できるか
- 法人契約を継続しやすいか
- 郵便物を安定して受け取れるか
といった点も確認しておくとよいでしょう。
事業用住所を頻繁に変更すると、郵便物の問題だけでなく法人登記や各種届出の変更も必要になる可能性があります。
登記関係の重要書類も早めに確認する
法務局など登記に関係する機関から郵便物が届いた場合は、内容を早めに確認できる状態にしておくと安心です。
郵便物が到着してから次回の定期転送まで長期間保管されるプランの場合、実際に書類を確認できるまで時間がかかる可能性があります。
会社設立直後や登記変更の手続を行っている時期などは、郵便物の到着通知をこまめに確認し、重要と思われるものが届いた場合は早めの転送や受取を検討しましょう。
法務局から送られてくる郵便物についても、バーチャルオフィスの受取条件を満たしていれば受け取れる場合があります。
ただし、法人登記した住所へ法務局関係の書類がすべて自動的に送られてくるわけではありません。
登記手続を行う場合は、申請方法・書類の受取方法・送付先をその都度確認し、郵送される場合にはバーチャルオフィスで受け取れる郵便方法か確認するようにしましょう。
4. 年金事務所や自治体からの郵便物は受け取れますか?
バーチャルオフィスが通常の郵便物を受け取れるサービスであれば、年金事務所や都道府県、市区町村などから法人宛に届く郵便物についても、受取条件を満たしていれば受け取れる場合があります。
法人を設立すると、税務署だけでなく社会保険や地方税などに関する手続も発生します。
そのため、会社の本店所在地としてバーチャルオフィスを利用する場合は、年金事務所や自治体などから届く郵便物についても確認できる環境を整えておくことが重要です。
法人では社会保険に関する郵便物が届くことがある
法人事業所は、事業主のみの場合を含め、原則として健康保険・厚生年金保険の適用事業所となります。
新たに法人を設立して社会保険へ加入する場合には、「健康保険・厚生年金保険 新規適用届」などの手続が必要です。
こうした手続を行った後も、社会保険に関する通知や書類などが事業所宛に送られてくることがあります。
そのため、バーチャルオフィスを会社の所在地として利用する場合は、年金事務所などから届く郵便物を受け取れる状態にしておくことが重要です。
都道府県や市区町村から郵便物が届く場合もある
法人には、国へ納める法人税だけでなく、法人住民税や法人事業税などの地方税も関係します。
そのため、事業所所在地を管轄する都道府県や市区町村などと手続や連絡が発生することがあります。
自治体から届く可能性がある書類としては、地方税に関する通知や各種案内などが考えられます。
また、事業内容によっては税金以外にも自治体との手続が発生する場合があります。
会社の本店所在地は登記だけに使用する住所ではなく、設立後のさまざまな行政手続にも関係する住所であることを理解しておきましょう。
行政機関からの郵便物でも受取条件は同じ
年金事務所や自治体から送られてきた郵便物だからといって、バーチャルオフィスで特別な受取方法になるとは限りません。
基本的には、誰が送った郵便物なのかだけではなく、どのような郵便方法で送られてきたのかによって受取可否が変わります。
通常郵便など契約しているバーチャルオフィスが対応している方法で届けば、一般的な会社宛郵便物と同様に受け取れる場合があります。
一方、本人による受取が必要な郵便物など、バーチャルオフィスでは対応できない方法で送付されるものについては注意が必要です。
行政機関からの郵便物は放置しない
行政機関から届く郵便物の中には、手続や確認が必要な書類が含まれている可能性があります。
そのため、「月1回まとめて転送されればいい」と考えていると、郵便物によっては確認が遅くなる可能性があります。
特に会社設立直後は、税務・社会保険・地方税など複数の手続が重なる時期です。
バーチャルオフィスを利用する場合は、
- 郵便物の到着通知があるか
- 差出人を確認できるか
- 転送を早められるか
- 来店受取ができるか
- 転送頻度を変更できるか
などを確認しておくと安心です。
「郵便物の転送頻度」は会社設立後ほど重要になる
バーチャルオフィスを選ぶ際は月額料金に目が向きやすいですが、法人として利用する場合は郵便物の確認スピードも重要です。
たとえば月1回転送の場合、タイミングによっては郵便物がバーチャルオフィスへ到着してから手元に届くまで時間が空きます。
一方、郵便物の到着を通知してもらい、必要なものだけ早く転送できる仕組みがあれば、重要書類にも対応しやすくなります。
会社設立後に行政機関からの郵便物を受け取ることを考えると、
も確認したいポイントです。
住所を変更したら各機関の手続も確認する
バーチャルオフィスを解約して会社の所在地を変更した場合は、本店移転登記だけでなく、税務・社会保険・地方税などについて必要となる住所変更手続も確認しましょう。
登記上の住所だけ変更し、各機関へ登録されている所在地が古いままになっていると、以前の住所へ郵便物が送られる可能性があります。
特にバーチャルオフィスを解約した後は、以前の住所宛に届いた郵便物を継続して受け取れるとは限りません。
そのため、本店所在地を変更するときは、
ことが重要です。
年金事務所や自治体などから法人宛に届く郵便物も、バーチャルオフィスの受取条件を満たしていれば受け取れる場合があります。
法人を設立すると、税務署だけでなく年金事務所や自治体など、さまざまな行政機関との手続が発生します。
バーチャルオフィスを本店所在地として利用する場合は、行政機関から届く重要書類を受け取れることに加え、到着を早く把握できるか、必要なときに早く転送できるかまで確認しておきましょう。
銀行・契約関係の重要書類に関する疑問

5. 銀行から届く郵便物は受け取れますか?
バーチャルオフィスが郵便物の受取に対応していれば、銀行から法人宛に届く一般的な郵便物も受け取れる場合があります。
ただし、銀行から送られる郵便物にはさまざまな種類があり、送付方法によってはバーチャルオフィスで受け取れないことがあります。
また、法人口座の開設では銀行ごとに審査や本人確認が行われるため、「バーチャルオフィスで郵便物を受け取れること」と「法人口座を開設できること」は分けて考える必要があります。
銀行には法人の所在地を登録する
法人口座を開設するときは、法人名や代表者情報、事業内容などとともに、会社の所在地に関する情報を銀行へ提出します。
バーチャルオフィスを本店所在地として法人登記している場合は、その所在地が法人の登記情報にも記載されています。
ただし、銀行によって必要書類や確認方法は異なります。
登記上の本店所在地だけでなく、
- 実際に行っている事業の内容
- Webサイト
- 取引先との契約書
- 事業計画
- 代表者に関する情報
- 事業実態を確認できる資料
などの提出や確認を求められる場合があります。
そのため、バーチャルオフィスの住所を利用していることだけで、法人口座を開設できる・できないと一律に判断することはできません。
バーチャルオフィスでも法人口座を開設できる場合がある
「バーチャルオフィスだと法人口座を開設できないのでは?」と心配する方もいるでしょう。
しかし、バーチャルオフィスを本店所在地としていることだけを理由に、すべての銀行で法人口座を開設できなくなるわけではありません。
銀行はそれぞれの基準に基づいて審査を行うため、事業内容や提出書類などを含めて総合的に判断されます。
一方で、バーチャルオフィスを契約すれば必ず法人口座を開設できるというわけでもありません。
口座開設を予定している場合は、会社設立後になって慌てるのではなく、必要な書類や事業実態を説明できる資料などを準備しておくことが重要です。
銀行から法人所在地へ郵便物が送られる場合がある
法人口座を開設した後も、銀行から会社宛に各種案内や書類などが郵送されることがあります。
こうした郵便物が通常郵便など、契約しているバーチャルオフィスの受取対象となる方法で送られてきた場合は、ほかの法人宛郵便物と同様に受け取れる場合があります。
ただし、銀行によっては重要書類について、転送不要郵便など通常とは異なる方法を利用する場合があります。
そのため、銀行から郵便物が届く予定がある場合は、送付方法とバーチャルオフィス側の受取条件を確認しておくと安心です。
「転送不要」とバーチャルオフィスの転送サービスは意味が異なる
ここは混同しやすいポイントです。
郵便物に付けられる「転送不要」は、日本郵便へ転居届を提出して別の住所へ郵便物を転送している場合などに、その転送を行わず差出人へ返還するための取扱いです。
一方、バーチャルオフィスの郵便転送サービスは、契約しているバーチャルオフィスの住所で郵便物を受け取った後、運営会社が契約者の指定住所へ発送するサービスです。
つまり、一般的な郵便局の転居・転送サービスとは仕組みが異なります。
ただし、転送不要郵便を含め、どの郵便物を受け取れるかはバーチャルオフィスごとにルールが異なるため、重要な郵便物が届く予定がある場合は事前に確認しましょう。
銀行からの郵便物は到着を早く確認できると安心
銀行から届く郵便物の中には、早めに内容を確認したいものもあります。
そのため法人口座を利用する場合は、
- 郵便物の到着通知があるか
- 差出人を確認できるか
- 必要に応じて即時転送できるか
- 来店受取が可能か
- 書留などにも対応しているか
といった点も確認しておくとよいでしょう。
特に会社設立直後は、銀行だけでなく税務署や自治体など複数の機関から郵便物が届く可能性があります。
「週1回転送」「月1回転送」といった回数だけではなく、重要な郵便物が届いたときに個別対応できるかも確認しておきたいポイントです。
法人口座を作る予定なら銀行関連のサポートも確認する
バーチャルオフィスによっては、住所や郵便物の転送だけでなく、法人口座開設に関する案内や銀行との提携・紹介制度などを用意している場合があります。
ただし、このようなサービスがあっても、口座開設そのものが保証されるわけではありません。
最終的な口座開設の可否は銀行による審査で決まります。
これから法人を設立し、法人口座も開設する予定であれば、法人登記できるかだけでなく、法人口座開設に関する情報やサポートが用意されているかという点もバーチャルオフィス選びの判断材料になります。
銀行から法人宛に届く一般的な郵便物も、バーチャルオフィスの受取条件を満たしていれば受け取れる場合があります。
ただし、銀行によって郵便物の送付方法は異なり、重要書類には通常とは異なる受取方法が指定される場合があります。
また、郵便物を受け取れることと法人口座を開設できることは別の問題です。
法人口座を利用する予定がある場合は、銀行側の口座開設条件とバーチャルオフィス側の郵便物受取ルールの両方を確認しておきましょう。
6. キャッシュカードやクレジットカードは受け取れますか?
キャッシュカードやクレジットカードをバーチャルオフィスで受け取れるかは、金融機関・カード会社が指定する送付方法と、バーチャルオフィスの受取ルールによって異なります。
銀行やカード会社から送られる郵便物の中でも、キャッシュカードやクレジットカードは重要性が高いため、通常の郵便物とは異なる方法で送付されることがあります。
そのため、「銀行からの郵便物を受け取れるバーチャルオフィスだから、キャッシュカードも必ず受け取れる」とは限りません。
キャッシュカードの送付方法は銀行によって異なる
法人口座を開設した後、キャッシュカードなどが郵送される場合があります。
その際の送付方法や送付先は銀行によって異なります。
法人の登録住所へ送付される場合もあれば、代表者などに関する確認を伴う場合もあるため、口座開設を申し込む際に確認しておきましょう。
また、同じ銀行でも商品や手続内容などによって取扱いが異なる可能性があります。
「以前ほかの銀行では受け取れたから今回も大丈夫」と判断せず、利用する銀行の最新の案内を確認することが重要です。
クレジットカードもカード会社によって受取方法が異なる
法人カードやビジネスカードなどについても、カード会社によって送付先や配送方法が異なります。
会社の所在地へ送られる場合もあれば、代表者の住所などが関係する場合もあります。
また、新規発行時と更新カード・再発行カードで送付方法が異なることも考えられます。
そのため、バーチャルオフィスを法人住所として利用している場合は、
- どの住所へ送付されるのか
- どの郵便方法で送付されるのか
- 代理人による受取が可能か
- 転送に制限があるか
などをカード会社へ確認しておくと安心です。
書留であれば必ず受け取れるとは限らない
キャッシュカードやクレジットカードなどが書留で送付される場合もあります。
ただし、バーチャルオフィスによって書留への対応は異なります。
通常郵便のみを受け取るサービスもあれば、書留や宅配便などについても条件付きで受け取れるサービスがあります。
また、受取自体は可能でも、通常の郵便物とは別に受取手数料などが発生する場合もあります。
カードが「書留で送られる」という情報だけで判断せず、利用するバーチャルオフィスがその郵便方法に対応しているかを確認しましょう。
「転送不要」と書かれていても意味を正しく理解する
銀行やカード会社から届く郵便物では、「転送不要」と指定される場合があります。
前述したとおり、日本郵便の「転送不要」は、郵便局へ提出した転居届などによる転送を行わず、宛先として記載された住所へ配達するための取扱いです。
一方、バーチャルオフィスでは、まず契約住所で郵便物を受け取り、その後バーチャルオフィス事業者が契約者へ発送する仕組みが一般的です。
そのため、
と単純に判断することはできません。
ただし、金融機関側が住所確認などを目的として送付している場合もあるため、金融機関とバーチャルオフィス双方のルールを確認することが重要です。
本人限定受取郵便は特に注意する
特に注意したいのが、本人限定受取郵便です。
本人限定受取郵便は、郵便物に記載された名宛人本人などに限って交付する日本郵便のサービスで、受取時には本人確認書類などによる確認が行われます。
そのため、バーチャルオフィスのスタッフが契約者本人の代わりに受け取ることは難しく、受取対象外としているバーチャルオフィスがあります。
キャッシュカードやクレジットカードなどが本人限定受取郵便で送付される場合は、通常の郵便転送サービスと同じようには受け取れない可能性があることを理解しておきましょう。
カードを受け取れない場合は送付先を勝手に変更しない
バーチャルオフィスで受け取れない郵便方法だった場合、「それなら自宅住所に変更すればいい」と考えるかもしれません。
しかし、金融機関やカード会社へ登録する住所にはそれぞれルールがあります。
法人所在地、代表者住所、カード送付先などが別々に管理されている場合もあるため、実際の情報と異なる住所を登録することは避けましょう。
受取方法に問題がある場合は、金融機関やカード会社へ問い合わせ、利用できる送付方法や送付先を確認してください。
口座・カード申込み前に確認しておくと安心
バーチャルオフィスを利用している法人が銀行口座や法人カードを申し込む場合は、申込後ではなくできるだけ事前に郵便物の受取方法を確認しておくと安心です。
確認したいポイントとしては、
- カードの送付先
- 郵便物の種類
- 書留への対応
- 転送不要郵便への対応
- 本人限定受取郵便への対応
- バーチャルオフィス側の受取手数料
- 到着後の転送方法
などがあります。
特に本人限定受取郵便など、本人確認を前提とした郵便物については、一般的な郵便物とは扱いが大きく異なります。
キャッシュカードやクレジットカードをバーチャルオフィスで受け取れるかは、カードの送付方法によって異なります。
通常郵便や書留などバーチャルオフィスが対応している方法であれば受け取れる場合がありますが、本人限定受取郵便などは受け取れない可能性があります。
銀行口座や法人カードを申し込む場合は、金融機関・カード会社の送付方法と、契約しているバーチャルオフィスの受取ルールを事前に確認しておきましょう。
7. 簡易書留・書留・特定記録郵便は受け取れますか?
簡易書留・一般書留・特定記録郵便をバーチャルオフィスで受け取れるかは、契約しているサービスの郵便物受取ルールによって異なります。
通常郵便だけでなく書留などにも対応しているバーチャルオフィスであれば、スタッフが受け取った後、契約者へ転送してもらえる場合があります。
ただし、簡易書留・一般書留・特定記録郵便では配達方法が異なるため、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
簡易書留とは?
簡易書留は、郵便物の引受けと配達について記録される郵便サービスです。
通常郵便とは異なり、配達状況を追跡でき、配達時には受領の記録が行われます。
そのため、契約書類や重要書類などを送る際に利用されることがあります。
バーチャルオフィスで簡易書留を受け取る場合は、運営会社のスタッフによる代理受取に対応しているかを確認しておきましょう。
簡易書留を受け取れるサービスであっても、通常郵便とは別に受取手数料などが設定されている場合があります。
一般書留とは?
一般書留も郵便物の引受けから配達までが記録されるサービスです。
簡易書留よりも詳細に送達過程が記録され、郵便物が紛失・破損した場合には、申出のあった損害要償額の範囲内で実損額が賠償される仕組みがあります。
重要な契約書類や金銭的価値のある書類などで利用されることがあります。
一般書留についても、バーチャルオフィス側が受取に対応していれば受け取れる場合がありますが、書留であることだけを理由に必ず受け取れるわけではありません。
利用しているサービスの規約を確認しましょう。
特定記録郵便とは?
特定記録郵便は、郵便物を引き受けた記録を残し、インターネット上で配達状況を確認できるサービスです。
簡易書留や一般書留との大きな違いのひとつが、原則として郵便受箱へ配達され、受領印や署名を必要としないことです。
そのため、バーチャルオフィスに届いた場合も、書留とは受取時の扱いが異なる可能性があります。
ただし、バーチャルオフィスでは郵便受箱へ直接配達された郵便物についても運営会社側で仕分け・管理するため、契約しているサービスの受取ルールに従うことになります。
「書留対応」と書かれていても条件を確認する
バーチャルオフィスのサービス案内に「書留対応」と記載されていても、具体的な条件まで確認しておくことが重要です。
たとえば、
- 簡易書留
- 一般書留
- 現金書留
- 本人限定受取郵便
では、同じように見えても受取方法が異なります。
特に現金書留や本人限定受取郵便は、一般的な書留とは別扱いとして受取対象外にしているバーチャルオフィスがあります。
「書留を受け取れる=すべての特殊取扱郵便を受け取れる」と考えないようにしましょう。
受取手数料が発生する場合がある
書留など、スタッフによる受領対応が必要な郵便物については、通常郵便とは別に手数料が設定されている場合があります。
また、バーチャルオフィスから契約者へ転送する際にも、
などが発生することがあります。
重要書類が頻繁に届く事業の場合は、月額料金だけではなく、こうした郵便物を受け取った場合の追加費用も確認しておきましょう。
書留が届いたことを確認できる仕組みも重要
重要なのは、書留を受け取れるかどうかだけではありません。
重要書類が届いた場合に、
- 到着通知があるか
- 差出人を確認できるか
- 郵便物の写真を確認できるか
- すぐに転送を依頼できるか
- 来店受取ができるか
といった点も確認しておくと安心です。
特に書留で届く郵便物は重要性が高い可能性があるため、次回の定期転送まで待たずに到着を把握できる仕組みがあると便利です。
受け取れない郵便物が届いた場合の対応も確認する
バーチャルオフィスで受け取れない種類の郵便物が届いた場合、スタッフが代わりに受け取るのではなく、不在票などで契約者へ案内されるケースもあります。
その場合、契約者自身で郵便局へ受け取りに行くなど、別の対応が必要になる可能性があります。
サービスによって対応方法は異なるため、「受け取れない郵便物が届いた場合はどうなるのか」まで契約前に確認しておくと安心です。
簡易書留・一般書留・特定記録郵便は、対応しているバーチャルオフィスであれば受け取れる場合があります。
ただし、書留に対応していても、現金書留や本人限定受取郵便などは対象外となっていることがあります。
郵便物の受取サービスを比較するときは、単に「書留対応」という表記だけを見るのではなく、どの種類の郵便物を受け取れるのか、追加料金はいくらか、到着後にどのように転送されるのかまで確認しておきましょう。
8. 本人限定受取郵便は受け取れますか?
本人限定受取郵便は、一般的なバーチャルオフィスの郵便物受取サービスでは受け取れない場合があります。
本人限定受取郵便は、その名称のとおり、郵便物に記載された名宛人本人などへ郵便物を交付することを目的とした日本郵便のサービスです。
受取時には本人確認が行われるため、通常郵便や一般的な書留とは仕組みが大きく異なります。
そのため、バーチャルオフィスのスタッフが契約者本人に代わって受け取り、その後転送してもらうという一般的な郵便転送の仕組みには適していません。
本人限定受取郵便では本人確認が行われる
本人限定受取郵便では、受取時に本人確認書類などを用いて名宛人本人であることが確認されます。
通常の書留であれば、会社や事業所の従業員などが受け取れるケースがありますが、本人限定受取郵便では受取人そのものが限定されています。
そのため、「バーチャルオフィスにはスタッフがいるから代わりに受け取ってもらえる」とは考えないようにしましょう。
バーチャルオフィス側が本人限定受取郵便を受取対象外としている場合は、スタッフによる代理受取はできません。
本人限定受取郵便には種類がある
日本郵便の本人限定受取郵便には、
- 基本型
- 特例型
- 特定事項伝達型
があり、それぞれ本人確認や郵便物の交付方法などが異なります。
特に特定事項伝達型では、本人確認情報を差出人へ伝達する仕組みがあり、金融機関などが本人確認を行う目的で利用することがあります。
つまり、本人限定受取郵便は単に、「重要だから本人に渡す郵便物」というだけではなく、サービスによっては本人確認そのものが郵送の目的のひとつになっています。
そのため、バーチャルオフィスの郵便転送サービスで通常の郵便物と同じように取り扱うことが難しい場合があります。
金融機関やカード会社から送られる可能性がある
本人限定受取郵便は、金融機関やクレジットカード会社などが本人確認を必要とする場面で利用することがあります。
たとえば口座やカードなどの申込み後に、申込者本人の確認を兼ねて郵便物が送られるケースです。
ただし、すべての銀行やカード会社が本人限定受取郵便を利用しているわけではありません。
利用する金融機関や商品、申込方法などによって送付方法は異なります。
バーチャルオフィスを利用していて、キャッシュカードやクレジットカードなどが届く予定がある場合は、事前に送付先と郵便方法を確認しておくと安心です。
受け取れない場合に不在票などで案内されることもある
バーチャルオフィスで代理受取できない郵便物については、郵便物そのものではなく、不在票や到着通知などによって契約者へ案内される場合があります。
ただし、その後どのように受け取れるかは、郵便物の種類や日本郵便の取扱い、バーチャルオフィス側の対応などによって異なります。
本人限定受取郵便が届く可能性がある場合は、「受け取れなかったら郵便局へ行けば必ず受け取れる」と決めつけず、差出人や日本郵便、バーチャルオフィスへ確認しましょう。
法人名義だからスタッフが受け取れるとは限らない
法人でバーチャルオフィスを利用している場合でも注意が必要です。
会社宛の通常郵便であればバーチャルオフィスのスタッフが受け取れる場合がありますが、本人確認を目的とする郵便物では別の取扱いとなる可能性があります。
特に代表者個人を名宛人として本人確認が必要な郵便物では、法人の本店所在地として登録している住所だからといって、スタッフによる代理受取が認められるとは限りません。
「法人住所として利用できること」と「本人確認が必要な郵便物を受け取れること」は分けて考えましょう。
本人限定受取郵便が必要な手続では送付先を確認する
銀行口座やクレジットカードなどを申し込む場合は、申込みの段階で、
- どの住所へ郵送されるのか
- 法人所在地へ届くのか
- 代表者住所へ届くのか
- どの郵便方法で発送されるのか
- 本人限定受取郵便が利用されるのか
などを確認しておくと安心です。
特にバーチャルオフィスを法人の本店所在地として利用しながら、代表者は別の住所に居住している場合、法人所在地と代表者個人の住所を混同しないことが重要です。
それぞれの手続で求められている正確な情報を登録しましょう。
バーチャルオフィス契約前に「受け取れない郵便物」も確認する
バーチャルオフィスを選ぶ際は、「何を受け取れるか」だけでなく、「何を受け取れないか」も確認することが重要です。
特に確認しておきたいのは、
- 本人限定受取郵便
- 現金書留
- 内容証明郵便
- 特別送達
- 代引き・着払い
- 大型荷物
- 冷蔵・冷凍品
などです。
事業内容によって頻繁に届く可能性がある郵便物が受取対象外になっている場合は、別の受取方法を用意する必要があります。
本人限定受取郵便は本人確認を伴う特殊な郵便サービスであるため、バーチャルオフィスでは受け取れない場合があります。
一般書留や簡易書留を受け取れるバーチャルオフィスでも、本人限定受取郵便まで受け取れるとは限りません。
金融機関やカード会社などから重要な郵便物が届く予定がある場合は、郵便物が発送されてから対応するのではなく、申込み前に送付方法と受取可能な住所を確認しておきましょう。
重要書類を確実に受け取るための疑問

9. 転送までに時間がかかって困ることはありますか?
バーチャルオフィスの郵便物転送は便利なサービスですが、転送頻度によっては郵便物が届いてから実際に手元で確認できるまで時間がかかることがあります。
特に税務署・自治体・年金事務所・銀行などから届く重要書類には、確認や手続を早めに行いたいものもあります。
そのため、バーチャルオフィスを選ぶ際は「郵便物を転送してもらえるか」だけでなく、どのくらいの期間で手元に届くのかまで確認することが重要です。
週1回転送と月1回転送では確認までの時間が変わる
バーチャルオフィスでは、契約するプランによって郵便物の転送頻度が異なります。
代表的なのが、
- 週1回程度の定期転送
- 月1回程度の定期転送
- 希望したタイミングでの転送
などです。
月1回転送は転送回数を抑えられる一方、郵便物が到着したタイミングによっては、次回の転送日まで長く保管される可能性があります。
たとえば月初に届いた郵便物が月末にまとめて転送される仕組みであれば、実際に書類を確認するまで数週間空くことも考えられます。
重要な郵便物が届く可能性が高い法人では、料金だけでなく、自社に合った転送頻度かどうかを確認しましょう。
期限のある書類は転送を待っている間にも時間が経過する
行政機関や金融機関などから届く書類には、回答・提出・支払いなどに期限が設けられている場合があります。
ここで注意したいのが、バーチャルオフィスから自宅などへ転送された日から期限が始まるとは限らないという点です。
書類ごとに期限の考え方は異なりますが、郵便物を実際に手元で確認するまで時間がかかるほど、対応できる期間が短くなる可能性があります。
そのため、重要書類が届く可能性がある場合は、次回の定期転送だけに頼らない運用も検討しましょう。
郵便物の「到着通知」があると確認しやすい
転送頻度とあわせて確認したいのが、郵便物の到着通知です。
郵便物がバーチャルオフィスへ届いた時点で通知されれば、実物が手元に届いていなくても、「会社宛に何か郵便物が届いた」ことを把握できます。
さらに、差出人や郵便物の外観などを確認できるサービスであれば、急いで確認する必要がある郵便物かどうかを判断しやすくなります。
これは特に、税務署・自治体・年金事務所・銀行などから届く重要書類を管理するうえで便利な機能です。
重要書類だけ早く転送できるサービスもある
バーチャルオフィスによっては、定期転送とは別に、利用者が希望したタイミングで郵便物を転送してもらえるサービスがあります。
たとえば通常は週1回転送を利用しながら、「銀行から重要そうな書類が届いたので、これだけ早く送ってほしい」といった対応ができれば、定期転送日を待つ必要がありません。
ただし、個別転送や即時転送には追加料金や送料などが発生する場合があります。
契約前に、定期転送以外の転送方法が用意されているかも確認しておきましょう。
来店受取ができるとさらに早く確認できる場合がある
店舗型のバーチャルオフィスでは、届いた郵便物を店舗で直接受け取れる場合があります。
近くへ行く予定がある場合などは、転送を依頼するより早く郵便物を確認できることがあります。
ただし、来店受取に対応しているか、予約が必要か、保管期間がどのくらいかなどはサービスによって異なります。
また、契約プランによって来店受取の可否が異なる場合もあるため、利用条件を確認しておきましょう。
郵便物が多い事業では転送頻度にも注意する
郵便物がほとんど届かない事業であれば、月1回程度の転送でも問題にならないケースがあります。
一方、
請求書、契約書、行政機関からの書類、金融機関からの郵便物などが頻繁に届く事業では、転送頻度が低いと確認が遅れる可能性があります。
そのため、郵便転送プランは単純に、「回数が少ないほうが安いから」という理由だけで決めるのではなく、実際にどのような郵便物が届くのかを想定して選ぶことが重要です。
重要なのは「転送頻度」と「到着確認」を組み合わせること
重要書類を管理するうえでは、必ずしもすべての郵便物を毎日転送してもらう必要はありません。
たとえば、
↓
通常の郵便物は定期転送
↓
重要な郵便物だけ早めに転送
という運用ができれば、転送回数を抑えながら重要書類には早く対応できます。
バーチャルオフィスの郵便サービスを見るときは、転送回数だけではなく、郵便物が届いてから内容を確認するまでの一連の流れで比較することが大切です。
バーチャルオフィスでは、転送頻度によって郵便物を実際に確認できるまで時間がかかる場合があります。
特に行政機関や銀行などから重要書類が届く可能性がある法人では、定期転送の回数だけでなく、到着通知・個別転送・即時転送・来店受取などが利用できるかも確認しておきましょう。
10. 重要な郵便物を見逃さないためにはどうすればいいですか?
バーチャルオフィスを利用しながら重要な郵便物を見逃さないためには、「転送されるのを待つ」だけではなく、郵便物が到着した時点で把握できる仕組みを活用することが重要です。
法人を運営していると、税務署・法務局・年金事務所・自治体・銀行・取引先など、さまざまな相手から郵便物が届く可能性があります。
すべての郵便物を同じように扱うのではなく、重要度に応じて確認・転送方法を変えると管理しやすくなります。
郵便物が届いたことをすぐ確認できるようにする
まず重要なのが、バーチャルオフィスへ郵便物が到着したことを把握できる仕組みです。
たとえば郵便物が届くたびにメールや会員サイトなどで通知されれば、次回の定期転送を待たなくても郵便物の到着を確認できます。
特に月1回など転送頻度が低いプランを利用する場合は、転送頻度と到着通知を分けて考えることが重要です。
実物が手元に届くのは後でも、郵便物が届いたことだけでも早く把握できれば、その後の対応を判断しやすくなります。
差出人を確認できると重要度を判断しやすい
さらに便利なのが、届いた郵便物の差出人などを確認できるサービスです。
たとえば同じ封筒でも、「広告や営業案内」なのか、「税務署や銀行などから届いた書類」なのかによって、確認の優先度は大きく変わります。
郵便物の外観を写真で確認できるサービスであれば、差出人や封筒の情報などから、急いで確認したほうがよい郵便物か判断しやすくなります。
重要な郵便物だけ早く転送する
すべての郵便物を到着するたびに転送すると、送料や転送手数料が増える可能性があります。
そこで、通常の郵便物は定期転送、重要な郵便物だけ個別に早く転送するという方法があります。
たとえば、
↓
差出人や写真を確認
↓
急ぎでなければ次回の定期転送
↓
重要な郵便物なら早めに転送を依頼
という流れです。
このように運用すれば、転送コストを抑えながら重要書類を早く確認しやすくなります。
受け取れない郵便物をあらかじめ把握しておく
重要書類を見逃さないためには、届いた後の管理だけでなく、そもそもバーチャルオフィスで受け取れない郵便物を把握しておくことも重要です。
これまで解説したように、本人限定受取郵便などは、通常の郵便物と同じようにスタッフが代理で受け取れない場合があります。
また、現金書留・内容証明・特別送達・大型荷物・冷蔵品などについても、バーチャルオフィスによって対応が異なります。
重要な書類や荷物が届くことが事前に分かっている場合は、差出人へ送付方法を確認しておきましょう。
郵便物の保管期間も確認する
バーチャルオフィスでは、届いた郵便物を無期限に保管してもらえるとは限りません。
一定期間を過ぎると廃棄・返送などの対応になる可能性があるため、保管期間も確認しておく必要があります。
特に来店受取を利用する場合、「時間があるときに取りに行けばいい」と長期間放置しないよう注意しましょう。
郵便物の到着通知を確認したら、定期転送・個別転送・来店受取など、どの方法で受け取るのかを決めておくと安心です。
会社設立直後は特にこまめに確認する
会社設立直後は、税務・社会保険・地方税・銀行など、さまざまな手続が集中します。
そのため、普段は郵便物が少ない事業であっても、設立直後には複数の郵便物が届く可能性があります。
この時期は特に、「次回の転送日にまとめて確認すればいい」と考えず、到着通知や会員サイトなどをこまめに確認するとよいでしょう。
事業が落ち着き、どの程度郵便物が届くのか分かってきた段階で、自社に合った転送頻度へ調整する方法もあります。
レゾナンスでは郵便物を写真で確認できる
レゾナンスでは、届いた郵便物を会員専用サイトから写真で確認できる郵便物の写真通知サービスを提供しています。
郵便物が届いたことだけでなく、実際の封筒などを確認できるため、差出人を確認してから受取方法を判断できます。
たとえば、通常の郵便物は定期転送まで保管し、急いで確認したい重要書類が届いた場合は早めに受け取るといった使い分けがしやすくなります。
税務署や銀行などから重要書類が届く可能性がある法人では、単純な郵便転送だけでなく、手元に届く前に郵便物の存在を確認できることも重要なポイントです。
重要な郵便物を見逃さないためには、「何回転送されるか」だけでバーチャルオフィスを選ばないことが大切です。
到着通知、写真確認、個別転送、来店受取などを組み合わせることで、通常の郵便物はまとめて受け取りながら、重要書類には早く対応しやすくなります。
法人でバーチャルオフィスを利用する場合は、住所の利便性や月額料金だけでなく、郵便物が届いてから実際に確認するまでの仕組みまで確認しておきましょう。
まとめ

バーチャルオフィスを法人の本店所在地として利用する場合、税務署・法務局・年金事務所・自治体・銀行などから会社宛の郵便物が届く可能性があります。
通常郵便など、契約しているバーチャルオフィスが対応している方法で送られた郵便物であれば、受け取った後に指定住所へ転送してもらえる場合があります。
一方で、すべての郵便物をバーチャルオフィスで受け取れるわけではありません。
特に本人限定受取郵便など、名宛人本人による受取や本人確認が必要な郵便物については、バーチャルオフィスのスタッフによる代理受取ができない場合があります。
また、書留・現金書留・内容証明・特別送達・代引き・大型荷物などについても、サービスによって受取条件が異なります。
そのため、バーチャルオフィスを契約する際は、月額料金や住所だけでなく、
といった点まで確認することが重要です。
特に法人設立直後は、税務・社会保険・地方税・銀行などに関する手続が集中するため、重要な郵便物が届く可能性があります。
「月1回転送されるから問題ない」と考えるのではなく、郵便物が到着した時点で把握できる環境を整えておくと安心です。
レゾナンスでは、届いた郵便物を会員専用サイトから写真で確認できる郵便物の写真通知サービスを提供しています。
通常の郵便物は定期転送を利用しながら、重要な郵便物が届いた場合は早めに確認するなど、郵便物の重要度に応じた管理がしやすくなります。
バーチャルオフィスを法人住所として利用する場合は、「郵便物を受け取れるか」だけではなく、「重要書類を確実に確認できるか」という視点でもサービスを選びましょう。
参考情報
- 日本郵便|書留
書留について- 日本郵便|本人限定受取
本人限定受取について- 日本郵便|特定記録
特定記録について- 日本年金機構|新規適用の手続き
新規適用の手続きについて- 国税庁|法人設立届出書
法人を設立したとき- レゾナンス|郵便物転送業務のご案内
郵便物の受取・転送ルール