近年は大学生のうちから副業をする人も増えています。さらに、起業して自身のビジネスを手掛ける大学生も増加傾向にあるようです。これから副業を始めたり、起業したりする場合、どのようなビジネスを選べばよいのでしょうか。
ここでは大学生におすすめの副業、起業向けビジネスアイデア8選をご紹介します。副業選びのポイントや起業に失敗しないコツもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
副業・起業してビジネスを始める大学生も増えている
近年では大学生のうちから副業・起業などをして、自分自身の力で収入を得ている方も増えています。
その背景には、PC+ネットを活用したビジネスモデルが一般化していることが挙げられるでしょう。
大学生の間で“ネットでできるビジネス”が人気に
PC&ネットのビジネスモデルとしては、クラウドソーシングサービスを使ったビジネスが挙げられます。
「クラウドワークス」「ランサーズ」などのクラウドソーシングサービスは、18歳以上であればどなたでも利用可能です。クラウドソーシングでは継続した案件依頼だけでなく、単発でも仕事を受注できます。
そのため、「アルバイト+αの収入を得たい」という学生や「スキルを身につけたい」という学生などは、クラウドソーシングを利用して副業を始めるケースが増えているのです。
SNSや動画など、身近なサービスで収益を得る大学生も増えた
その他にも「Instagram」「TikTok」などのSNSでインフルエンサーになり副収入を得ている大学生や、YouTubeでの動画配信・動画制作で収益を獲得している大学生も目立つようになりました。
中には副業を経てそのまま起業し、ビジネスで大成功を収める大学生もいます。
自身も利用するサービスでの副業・起業となれば、ユーザーのニーズを理解しやすい利点があります。
同世代のユーザーが求めるコンテンツを提供できるのは、大学生だからこそだといえるでしょう。
会社員に比べると使える時間が多く、かつ失敗してもやり直しがききやすいことは、大学生でビジネスを始める最大のメリットといえるでしょう。
副業にも起業にも!大学生におすすめのビジネス8選
ここからは、大学生におすすめのビジネス8選をご紹介します。副業でも始めやすいビジネスに加え、大学生起業におすすめのビジネスもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
- ネットショップ運営
- 動画制作、編集
- YouTubeチャンネル運営
- SNS運営
- ライティング
<起業におすすめ>
- プログラミング(アプリ開発など)
- 課題やレポート、論文作成の支援サービス
- 家庭教師のマッチングサービス
大学生の副業におすすめのビジネス5つ
大学生の副業としておすすめのビジネスは、以下の5つ。
学業やサークル活動、就活とも両立しやすく、軌道に乗れば起業もできるビジネスを集めました。
それぞれの特徴をチェックしてみましょう。
ネットショップ運営
大学生におすすめの副業1つめは、「BASE」や「メルカリShops」「STORES」「カラーミーショップ」などを活用したネットショップ運営です。
ネットショップ運営では、ネットや問屋などで仕入れた商品を販売した“差額”を利益として得ます。
先述のネットショップ開設サービスを利用した場合、手数料がかかりますが、自身でネットショップを構築するよりはるかに手軽にショップ開設ができます。
収益を出すには、ニーズの多い商品を選定すること、差別化をすることが重要なポイントです。
またネットショップ運営を通じて商品販売のノウハウ、マーケティングスキルなどが身に付くため、のちに就職した場合も役立ちます。
動画制作、編集
近年ニーズが高まり続けているのが、動画制作・編集の仕事です。
メディアとしての動画コンテンツはもちろん、CMや企業のPR、採用活動など、企業活動で動画コンテンツを利用するケースが一般的になりつつあるからです。
副業で始める方法としては、クラウドソーシングで仕事を受注したり、SNSや知り合いからの紹介で仕事を獲得したりする方法が挙げられます。
本格的な動画編集をするならハイスペックPCが必要ですが、最近ではかんたんな動画編集ならタブレットやスマートフォンでもできます。
手元のツールで始められるため、副業としての参入障壁は低いといえるでしょう。
YouTubeチャンネル運営
大学生の中には、YouTubeチャンネル運営をして収益化している人もいます。
大学生に多いのが勉強方法のレクチャー動画や日常を紹介するVLOG、美容、ファッション、ゲーム実況などです。
収益化までには長い期間こそかかるものの、収益化すれば「蓄積型資産」となって継続的な収入が期待できます。
動画制作のスキル、デザインスキル、マーケティングスキルなどが身に付くため、メリットも多いでしょう。
SNS運営
近年はInstagramなどのSNSでインフルエンサーとして活躍する大学生も多いです。
SNSで収益を得るには、企業からの案件をもらってPR料をもらったり、自身のコンテンツ(動画やテキストの教材)を販売したりといった方法があります。
拡散性の高いSNSほどビジネスチャンスが生まれやすく、ブログ・YouTubeなど別のメディアを組み合わせてビジネスモデルを構築しやすいのがメリットです。
SNSツールの利用自体は無料なので、低コストで始められるのも魅力といえるでしょう。
ライティング
大学生の副業には、WEBに掲載する記事コンテンツや広告、マニュアルなどの文章を作成する「ライティング」も人気です。
こちらもSNSと同じく無料で始められるため、コストをかけずに副業がしたい大学生におすすめです。
仕事を受注する際は、クラウドソーシングや求人サイトで案件を探したり、SNSでライター募集ツイートを探して応募したりする方法があります。
ライターとして働いた場合、努力次第で「文章作成スキル」や「セールスライティング」「コピーライティング」などの能力も身に付きます。
これらは就職または起業したあとも役立つものなので、トライしてみて損はありません。
大学生起業におすすめのビジネス3つ
大学生が起業をする場合、学生ならではの観点を活かしたビジネスがおすすめです。
プログラミング(アプリ開発など)
大学生起業の成功例で特に多いのが「プログラミング」を活用したビジネスです。
本格的なシステム開発などはもちろん、不便さを解消するためのアプリ開発なら1人からでも始められるので、学生のうちに起業したい人にもおすすめです。
はじめのうちは同年代向けのアプリ開発を手掛けると、ニーズを掴みやすく成功確率も上がりやすいので、ぜひ検討してみて下さい。
課題やレポート、論文作成の支援サービス
「ひとまず小規模なビジネスで起業してみたい」という場合は、学生に特化したビジネスで起業してみるのもよいでしょう。
たとえば宿題・課題・論文などの支援サービスを提供すれば、忙しい学生にとって心強いものとなります。
提出物そのものを代行するのは好ましくありませんが、課題やレポートを作成するときの参考資料になりそうなサイトをまとめたポータルサイトの運営や、論文の書き方のコツをまとめた情報の提供などはできるはずです。
同じ学生として、多くの学生が困ることを解決・サポートできるビジネスを考えられれば、成功できる可能性は高まるでしょう。
家庭教師のマッチングサービス
大学生の中には、家庭教師のアルバイトをしたことのある方も多いのではないでしょうか。
家庭教師バイトの経験がある場合、自分が家庭教師を管理、あっせんする側としてビジネスを行う方法もあります。
一度家庭教師として働いたことがあれば、家庭教師として働く学生の気持ちもよく理解できます。経験者ならではの視点を活かし、学生と保護者とをうまくマッチングさせられるシステムをつくれたなら、成功の可能性も考えられます。
マッチングサービスの場合「派遣業法」などの法律が絡んでくるため、専門家にアドバイスをもらいつつ起業を考えてみましょう。
大学生が副業するときのポイントは?
大学生が副業をするときのポイントは以下の3つです。
- 安全性が高くなるべくコストがかからない副業を選ぶ
- スキルが身に付くものを選ぶ
- 確定申告が必要になることがある
世の中には「誰でもかんたんに○万円ゲット可能」と謳っているような、怪しい副業もあります。
安全性を重視するなら、クラウドソーシングや求人サイトなど、外部サービスを活用して副業を探すのがおすすめです。
また、初期コストがかからない副業なら、万が一合わなかった場合でもすぐに撤退できます。仕入れに数十万円以上かかるような副業は、リスクが大きいので避けた方がよいでしょう。
さらに、せっかく副業をするなら、何らかのスキルが身に付く仕事がおすすめです。
プログラミングやライティング、Word・Excel・デザインソフト・動画編集ソフトなどが使えると、大学卒業後もごとに役立てることができます。お金をゲットしながらスキルが身に付くのは一石二鳥です。
そのほか、収入によっては確定申告が必要になる点も知っておきましょう。
大学生起業でビジネスに失敗しないコツは?
大学生起業をする場合は、とにかく「リスクを減らすこと」が成功のコツです。また学業との両立も重要なポイントとなります。
以下の4点を押さえておきましょう。
- 小さく始めて育てる
- 学業とビジネスのバランスを取りながら行う
- ターゲットを絞る
- 起業支援制度を活用する
学生に限りませんが、ビジネスは「小さく始めて大きく育てること」が重要です。
初期投資にお金をかけすぎると、万が一失敗したときのリスクが大きくなります。
初めは小さな規模で、そこから売上を伸ばしたら徐々に規模を拡大していくと、無駄なくビジネスを成功させられるでしょう。
また、学生である以上、学業との両立も大事です。就職を考えているのなら、就活とのバランスも考慮しつつ、ビジネスに割く時間・労力を調整しましょう。
そのほか、成功のポイントとしては「ターゲットを絞ること」「起業支援制度を活用すること」も重要です。
大学生起業では、限られた資金でビジネスを行うケースが多いでしょう。ビジネスのターゲットを絞ることで、最小限の資金・労力で顧客を獲得しやすくなります。
ビジネスの裾野を広げるのは、ある程度成功して資金・信用を得てからがおすすめです。
資金が足りない場合は、国や自治体、支援団体が行っている学生起業支援制度を活用したり、エンジェル投資家、クラウドファンディングによる資金調達を利用したりするとよいでしょう。
大学生時代にビジネスに触れておけば、その後の糧になる!
“変化の時代”と言われる昨今、ビジネスパーソンには「自ら主体的にビジネスに取り組む力」が求められています。
大学生時代に副業をしたり、起業したりすると、自身が「ビジネスの意思決定」を行う経験ができます。これにより、自らがビジネスについて考え、問題を解決する力が身に付くのは大きなメリットだといえるでしょう。
またビジネスに関するさまざまな知識・経験・スキルが身に付くため、社会に出たあとの“大きな糧(かて)”となります。
起業するにしろ就職するにしろ、ビジネススキルは持っていて損はありません。
学生の皆さんも、お金を稼ぎながらさまざまな経験を積んでみてはいかがでしょうか。