「大学生で起業してみたいけれど失敗が怖い」という方は、実際の「大学生起業事例」からコツを学んでみませんか? ここでは、大学生起業の成功例を5つご紹介。大成功した人の共通点や成功のためのポイント、大学生起業の注意点もご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
大学生起業の成功例5選!先駆者はどんなサービスを生み出した?
世の中で普及している商品・サービスには、大学生のうちに起業し、成長を遂げたものが多々あります。有名な事例から革新的なサービスまで、大学生起業の成功例を厳選してご紹介します。
Facebook:世界的SNSサービスの開発
大学生起業の代表例ともいえるサービスが「Facebook」です。マーク・ザッカーバーグ氏を中心に立ち上げたFacebookは、ハーバード大学在学中に「学生の交流ができる場」を提供しようとしたことがきっかけで生まれました。
当初は大学生向けのサービスでしたが、現在では誰でも利用できるSNSとして、8億人のユーザーを獲得しています。
株式会社リクルート:求人広告、人材派遣サービスの提供
「株式会社リクルート」は、江副浩正氏が大学生時代に創業した企業です。リクルートが生まれたのは、江副氏が大学在学中に「東大新聞へ求人情報を『広告』として掲載したい」と思いついたことがきっかけです。
当初はサークル活動の延長で広告会社を設立しましたが、現代では求人広告や人材派遣など、さまざまなサービスを手掛ける大企業へと成長しています。
Timee(タイミー):スキマ時間でバイトができるマッチングサービスの開発
Timee(タイミー)は、空いた時間で単発バイトができるマッチングサービスです。創業者の小川 嶺氏は、もともとは2017年にアパレル事業で大学生起業を実行。その1年後に、「暇な時間で仕事ができるアプリがあれば」として開発したサービスが「Timee」です。
ユーザーはスキマ時間で手軽にアルバイトができ、企業は突発的な人手不足を解消できるとして、年々利用者を伸ばしています。2021年にはユーザー数200万人、導入店舗数44,000店以上を達成しています。
クラシル:わかりやすい料理動画サービスで急成長
「クラシル」は堀江 裕介氏が大学生時代に設立した「株式会社dely」が提供するサービスです。
短い時間の料理動画を提供するサービスで、わかりやすさが受け大ヒット。1億7000万回もの月間動画再生数を記録するなど、日本最大のレシピ動画サービスへと成長しました。
株式会社delyは他にも、女性向けメディア「TRILL」の運営も手掛けています。
BASE:ネットショップ作成サービスで大ヒット
BASEは誰でもかんたんにネットショップが作成できるサービス。鶴岡裕太氏が大学生時代に設立したBASE株式会社が運営しています。BASE創業のきっかけは、鶴岡氏の母親の「ネットショップを作ってみたいけど、難しくてよく分からない」という発言がヒントだったそう。
起業時は投資家からの資金提供を受けながら着実な成長を遂げ、2019年には東証マザーズへの上場も実現させました。その当時の時価総額は、なんと約313億円。現在ではBASEのほか、決済アプリ「PAY ID」などのサービスも展開しています。
成功する大学生起業家の共通点とは?
大学生起業のうち特に有名な5つの成功例をご紹介しましたが、成功を収めた創業者たちには以下の共通点があります。
- ITスキルを活用した事業
- 行動力がある
- 明確な目標に向かってまっすぐ邁進できる
- 努力を続けている
近年成功している大学生起業家の多くは、ITスキルを活用して革新的なサービスを提供しています。
さらに、大学生で起業し成功を収めている人々には「行動力がある」という共通点も。起業は自分主体で動かないと成功しないため、大胆な行動に出られる行動力が求められるのです。
ただ、その行動のひとつひとつに「明確な目標」があるかも重要。目標なく行き当たりばったりな行動をしていても、成功までの道のりは遠くなってしまいます。目標に向かってまっすぐ行動に移せる「シンプル思考」があるかどうかも、成功を左右する要素だといえるでしょう。
なお、いつの時代もビジネスの成功者には「たゆまぬ努力を続けている」という共通点があります。
苦しい時でも常に考え、実行し、より良いものを作ろうとした大学生起業家は、結果として成功を収められるでしょう。
大学生起業を成功させるには?押さえておきたいポイント5つ
これから大学生起業をする方は、次の“成功のポイント”5つを押さえておきましょう。
- 「スモールビジネス」として小さく始める
- 同年代を対象としたサービスを考える
- さまざまな人生経験を積む
- インターンで企業のノウハウを学ぶ
- 学生仲間の「同志」を見つける
「スモールビジネス」として小さく始める
大学生が起業する場合、スモールビジネスで小さく始めることが成功の秘訣です。
大学生は大規模な資金調達が難しく、大きなビジネスを始めるには資金力が足りないことが多いもの。また、万が一事業に失敗した場合、初期投資額が大きいほど損失も大きくなります。
小規模なスモールビジネスから始めれば、失敗時のリスクを最小限に抑えられます。また小さく始めることで事業をクイックスタートできるメリットもあり、一石二鳥です。
同年代を対象としたサービスを考える
大学生起業に成功するコツは、「同年代向け」の商品・サービスを考えること。
同年代をターゲットにすることで顧客の心理を理解しやすく、ニーズに合った商品・サービスが開発しやすくなります。
大学生や若者向けの商品・サービスの場合、キャンパス内でモニター・サンプリングを行ったり、アンケート調査を実施したりするのもおすすめです。同年代ユーザーの生の声を集めることで、より満足度の高い商品・サービス開発につなげられるでしょう。
さまざまな人生経験を積む
大学生起業では「人生経験やスキル」が成功につながるケースがあります。
これまでの経験はもちろん、大学生になってから資格やスキルを獲得したり、ボランティア活動をしたりといった経験も起業に活かせるでしょう。
特にこれからの大学生起業では「ITスキル・知識」が必須です。大学生はまとまった時間が作りやすいので、プログラミングやWebサイト制作、デザインスキルなど、興味のあることにどんどん挑戦してみましょう。
インターンで企業のノウハウを学ぶ
企業で行われる「学生インターンシップ」へ参加できるのは、大学生の特権です。
企業で実際に働きながら経営、仕事のノウハウを学べるため、起業を目指している大学生はぜひ経験すべきでしょう。有給インターンシップであれば、働きながら起業資金も貯められますので一石二鳥です。
学生仲間の「同志」を見つける
大学生で起業する場合は、同じ志を持つ「起業仲間」を作りましょう。
起業時には、資金調達や商品・サービス開発、営業、協賛企業の選定など、さまざまな準備や作業が必要です。また事業を続けるためには、集客や宣伝なども継続する必要があります。
事業内容にもよりますが、こうした起業準備・運営を1人で行うのは難しいです。ぜひ、同じ目標を見据えて助け合える仲間を持ちましょう。
大学生起業に失敗しないためには?知っておくべき注意点
起業にはリスクもあるため、できることなら失敗を避けたいと思うのは自然なこと。大学生起業に失敗しないようにするには、以下の3点を心に刻んでおきましょう。
- 成功例をそのまま真似しない
- ビジョン(目標)なき大学生起業は失敗のもと
- 「雇われ思考」では失敗しやすい
成功例をそのまま真似しない
大学生起業の際には、既存の起業アイデアを参考にビジネスを立ち上げるケースが多いかと思います。過去の成功事例を参考にするのはかまいませんが、必ず「自分たちでしかできない事業」を追求しましょう。
既存のアイデアをそっくりそのまま真似しても、成功は望めません。顧客からすれば「既存商品・サービスで十分」となってしまい、利用につながらないでしょう。
ビジョン(目標)なき大学生起業は失敗のもと
大学生起業をする際は、必ず「ビジネスで何を達成したいのか」というビジョンを持つようにしましょう。
近年は昔に比べると起業のハードルがかなり低くなっていますが、安易な起業は失敗の原因になってしまいます。
気持ちだけ先行しても、その後の大きな「目標」「ビジョン」がなければ長続きしません。
「雇われ思考」では失敗しやすい
会社勤めの場合はトラブル発生時に会社が守ってくれます。しかし起業の場合は、良くも悪くも自己責任です。
ビジネスに関する戦略、意思決定をはじめ、トラブルやもめ事が起こった場合もすべて自身で対応する必要があります。
大学生であっても、「自分が責任者」という意識を忘れないようにしましょう。
まとめ
大学生の起業には「社会人に比べリスクが低く、かつ自ら新たな商品、サービスを生み出せる」という醍醐味があります。また卒業後に就職する場合も、起業で得た経験・苦難は決して無駄になりません。
一方、大学生起業をすると学業やサークル活動、就職活動との両立が大変になるなどのデメリットも。また社会的地位が高くない大学生にとって、「資金調達をどうするか」といった課題があることも無視できないでしょう。
これから大学生起業をする場合は、こうした問題をひとつひとつクリアしていくことが重要です。
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