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ブラッシュアップとは?意味やメリット、類義語、正しい使い方を解説!

「企画をブラッシュアップしてリリースする」など、ビジネスでは「ブラッシュアップ」という言葉をよく耳にします。そもそもブラッシュアップの言葉の意味・定義とは何なのか、曖昧なまま使ってしまっているケースも少なくありません。

そこで今回はブラッシュアップの意味やメリット、ビジネスでの正しい使い方を解説。ブラッシュアップの方法・手順や注意点についてもご紹介していますので、ぜひ把握しておきましょう!

ブラッシュアップの意味をわかりやすく言うと?

ブラッシュアップは「もともとあるものを磨き上げ、前より良い状態にする」という意味の言葉です。
一般的には「資料をブラッシュアップする」というふうに使われます。

ちなみに、「より良くなるよう磨き上げる」という意味のブラッシュアップは和製英語であり、同じニュアンスの英語を探すとしたら「refine」が該当します。

ブラッシュアップをそのまま英語に直すと「brush up」となりますが、英語でbrush upとは「取り戻す」「勉強し直す」などの異なる意味で使われていますので注意しましょう。

ブラッシュアップするメリット

資料や企画など、何らかの対象となるものをブラッシュアップするメリットとは何なのでしょうか。

  • 対象となるものが改善され成果が出やすくなる
  • 満足度、完成度が高くなる
  • 効率と生産性の向上

目標が具体化されて成果が出やすくなる

企画や資料、計画など、対象となるものをブラッシュアップすることで、具体的な行動に移しやすくなります。

たとえばPC用ツールを販売する際、「1年で販売数1,200本を目標」としていた場合と、計画をブラッシュアップして「1ヶ月100本、半年で600本を目標」としていた場合では、おそらく後者のほうが具体的なKPI(ゴールに対する中間目標)を策定しやすいのではないでしょうか。

目標に対する行動の具体性が高まれば、成果が出しやすくなります。

満足度、完成度が高くなる

ブラッシュアップをして対象となるものを改善、補完することで、完成度が高まります。これにより対象物が与える印象も向上し、満足度が高くなるでしょう。

効率と生産性の向上

ブラッシュアップの過程で効率化や生産性の向上が叶う場合も多いです。

たとえば毎日の業務フローについてブラッシュアップを行う場合、無駄な工程の簡略化、ITを活用した自動化などを取り入れることで効率よく業務を進められるようになります。

そうなればコア業務に集中したり、あらたな利益を生んでくれる業務へ取り組めたりする可能性もあるでしょう。企業、事業の発展にはブラッシュアップが欠かせないものなのです。

ブラッシュアップと似ている言葉は?

ブラッシュアップの意味について把握したところで、ブラッシュアップと似た意味の言葉についてもご紹介します。

練り上げる

練り上げるという表現は「計画や構想、文章などを複数回練り直し、立派に仕上げること」を指します。
ブラッシュアップとほぼ同じ意味で使って差し支えありません。

クオリティアップ

クオリティアップとは、「商品やサービスなどの質を以前よりも高める」という意味で使われる言葉です。
品質向上とも言われます。
対象となるのは商品(製品)・サービスであり、ブラッシュアップに比べより限定的な範囲で使われる言葉という違いがあります。

スキルアップ

スキルアップとは、「自身の能力・技術を向上させたり、新たな資格・スキルを取得したりする」という意味の言葉です。自己成長を目的とした新規開拓を目指す意味合いでも使われるのがブラッシュアップと異なる点です。

ビジネスにおけるブラッシュアップの使い方例

ビジネスにおいてブラッシュアップという言葉を使うシーンは多々ありますが、一般的には次のような使い方をされます。

【使用例】

  • プレゼン資料にグラフや図を増やし、分かりやすくブラッシュアップした
  • ブラッシュアップして専門性の高い知識を得るため研修に参加する
  • 発表予定のプレスリリースの文章をブラッシュアップし、新商品の魅力がより伝わるようにした
  • マネージャーとして指導者研修に参加し、コーチングスキルをブラッシュアップする
  • チームメンバーから出された企画案をブラッシュアップし、よりニーズに合った商品をつくる

またブラッシュアップはプライベートでもよく使われる言葉で、「英会話スクールに入会して語学力をブラッシュアップする」「本格的な料理の作り方を学んで料理の腕をブラッシュアップする」といった使い方をします。

ブラッシュアップのやり方・方法のポイントは?

ブラッシュアップの方法・手順は以下が基本となります。

  1. ブラッシュアップ対象の見直し
  2. 手法の見直し、工程の設定
  3. ブラッシュアップ実施

1.ブラッシュアップ対象の見直し

はじめに、ブラッシュアップの対象となる素材の洗い出し、見直しを行います。

企業では「営業資料」「社内マニュアル」「定例会の内容」など、さまざまなところにブラッシュアップできそうな要素があるものです。業務で発生する作業・使うものなどをできる限りリストアップし、「改善できるものがあるか」を見直してみましょう。
このとき、ブレインストーミングなどを活用するのも効果的です。

複数人で話し合い、「ブラッシュアップすることで効率化、生産性が向上する素材」を見つけてみましょう。

2.手法の見直し、工程の設定

ブラッシュアップの対象となるものを設定したら、「いつまでに、だれがどのような方法で改善するか」「どんな内容にするか」「どんなツールを使うか」といったことを詰めていきましょう。

3.ブラッシュアップ実施

ブラッシュアップ計画を決めたあとは、実際に修正・改善・磨き上げなどを行い、ブラッシュアップを進めていきます。このとき、予期せぬ事情(担当者の退職や差し込み業務など)が生じて遅れそうな場合を想定しスケジュール・人員に余裕を持たせておくことも大切です。

ブラッシュアップが完了したらフィードバックを行い、さらなる改善点があれば再びブラッシュアップを進めます。

ブラッシュアップを行う際の注意点

ブラッシュアップに取り組む際には注意点もあります。

  • 批判、否定が伴うため心理的負担が生じやすい
  • ブラッシュアップの方向を間違えると悪化する恐れもある

批判、否定が伴うため心理的負担が生じやすい

「ブラッシュアップする」ということは、もともとあったものに対し改良、改善を加えていくこと。しかしそれは、「現状を否定・批判している」とも捉えられかねません。

「ここを変えるともっと良くなる」というのは前向きな指摘ではあるのですが、ブラッシュアップの対象となるものを作成・提供した人の性格や精神状態、状況次第では「私の作ったものはダメだった」「完璧に仕上げたはずなのに何が悪かったんだろう」と落ち込んでしまう場合があります。

特に注意したいのが、プライドの高い社員に対する指摘です。ただ良くない点を指摘するだけだと、プライドの高い社員は「自分がこんなに頑張っているのに」と気分を害してしまいます。
「この資料のここは素晴らしかった。ただ1点、○○を付け加えればさらに良くなる」というふうに、良かった点を十分に褒めたうえで改善点を提案するとよいでしょう。

ブラッシュアップの方向を間違えると悪化する恐れもある

自分の作った資料、企画などをブラッシュアップする場合によくあるのが「方向性を間違えてしまい、元より良くない状態になる」というケースです。

ひとりでブラッシュアップをしようとすると、どうしても「ここはこうだろう」という主観が働きやすくなります。その主観的なブラッシュアップを行った結果、分かりやすさ・見やすさ・使いやすさといった視点が欠けてしまったり、方向性があさってに向かってしまったりすることがあるのです。

よってブラッシュアップを行う際には、必ず「第三者」の目線を入れてください。できれば客観的、かつ公平な目線で物事を見られる人物がベストでしょう。
自分とは異なる第三者の目線で改善点を洗い出していくことで、より多くの人にとって良い内容へとブラッシュアップできるようになります。

修正方針や理由、課題を共有する

部署などのチーム単位で利用するもの(資料、企画書、マニュアルなど)をブラッシュアップする際は、あらかじめ修正の方針(目的)、理由、課題を共有しておく必要があります。

そもそも何のためにブラッシュアップが必要なのか、どういうふうに変えていきたいのかが共通項として提示されていないと、正しいブラッシュアップができません。

上司が部下に対し「資料に画像が少ない」「打ち合わせ先の会社が画像で商品の外観を確認したいと言っていたので資料に画像を多めに入れてほしい」と考えていても、それが共有されなければ思った通りのブラッシュアップはかなわないでしょう。

  • ブラッシュアップ前の素材で生じている課題
  • ブラッシュアップの目的
  • ブラッシュアップしたい理由
  • ブラッシュアップ後のイメージ

チーム単位でブラッシュアップを目指すなら、最低でも上記を明確にし、共有してから作業に取り組みましょう。

この記事の執筆者

ゼニス編集部

月額990円~利用できる格安バーチャルオフィス「レゾナンス」です。2016年にスタートし、現在は「港区浜松町本店」「青山店」「銀座店」「日本橋店」「渋谷店」「恵比寿店」「新宿店」「横浜店」「R-INNOVATION銀座店」がございます。

バーチャルオフィスの活用方法や起業についてなど、お役立ち情報をコラムにまと めています。

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