新型コロナウイルス感染拡大の影響で、急速に普及したテレワーク。
テレワークが普及した結果、「オフィスって必要なのか?」と、疑問を抱き始めた方もいるでしょう。
実際に、新型コロナウイルスによって「オフィス不要論」に関する記事や報道を目にする機会も増えています。
では、オフィスがあることでのメリットやデメリットはどのようなことが挙げられるのでしょうか?
また、働き方が多種多様化していくなかで、本当にオフィスは不要になってくるのでしょうか?
特に、多種多様な働き方が比較的しやすい小規模の個人事業主、従業員数5名以下の企業の経営者は、どのように考えているのか気になるところです。
そこで今回、、小規模の個人事業主、従業員数5名以下の企業の経営者を対象に、オフィスに関する調査を実施しました。
業種別!バーチャルオフィスを使い始めた理由は?
はじめに、新型コロナウイルスによって起きた働き方の変化に関して伺っていきましょう。
「新型コロナウイルスによって現在の働き方に変化が起きましたか?」と質問したところ、6割以上の方が『はい(61.6%)』と回答しました。
具体的にどのような変化が起きたのでしょう。詳しく聞いてみました。
新型コロナウイルスで働き方にこんな変化が起きました
などの回答が寄せられました。
これからの時代オフィスは不要?必要?
新型コロナウイルスによって、今までのオフィスで働くスタイルから、自宅やカフェなどで働くテレワークというスタイルが広がっています。
これからの時代、働くスタイルが変わっていく中で、オフィスは必要とされるのでしょうか?
「働き方が変わる中でオフィスは必要だと思いますか?」と質問したところ、4割の方が『不要(40.0%)』と回答しました。
テレワークといった働き方が浸透していく中で、オフィスが必要ではないと感じている小規模の個人事業主や経営者も少なくはないようです。
では、どのような理由からオフィスが不要であると感じているのでしょう。詳しく聞いてみました。
オフィスが不要だと思う理由は?
などの回答が寄せられました。
オフィスがあることでのメリット・デメリットがそれぞれ判明!
先程の調査で、オフィスが不要である理由が明らかになりました。
では、オフィスがあることでのメリット・デメリットは、どのようなことが挙げられるのでしょうか?
オフィスが本当に必要な場合もあれば、不要である場合もあるかもしれません。
「オフィスがあることでのメリットを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『コミュニケーションの場となる(49.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『作業場所の確保(36.8%)』『会議や打ち合わせ場所となる(30.2%)』『法人登記のための住所がある(24.5%)』『企業理念や企業文化の醸成(17.1%)』『法人口座の開設がしやすい(15.3%)』と続きました。
オフィスがあると、社員同士のコミュニケーションの場としても機能しますし、作業や会議のための場にもなりますよね。
そういった意味では、オフィスは必要であるのかもしれません。
では、反対にオフィスがあることでのデメリットとは何が挙げられるのでしょうか?
「オフィスがあることでのデメリットを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『コストが発生する(48.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『通勤の手間が発生する(48.1%)』『勤務地が制限される(28.5%)』『職場の人間関係悩まされる(26.6%)』『生産性を下げる要因が多い(9.6%)』と続きました。
オフィスがあると費用の発生は避けられませんよね。
特に、小規模の個人事業主や従業員数5名以下の企業であれば、収益性を考える上でオフィスのコストは大きなデメリットかもしれません。
また、働く場所はあるものの、通勤の手間が発生することもデメリットだと感じているようです。
半数以上の方が新型コロナウイルスによってランニングコストの削減を検討している!
前述の調査で、オフィスがあることでのメリット・デメリットが明らかになりました。
その中で、「コストの発生」がオフィスのデメリットとして挙げられました。
では、そんな「コスト」の一つであるランニングコストの削減を、今回の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて検討するようになったのでしょうか?
「新型コロナウイルスによる影響でランニングコストの削減を検討していますか?」と質問したところ、半数以上の方が『はい(55.9%)』と回答しました。
新型コロナウイルスにより、日本経済は大きな打撃を受けました。
それらのことから企業の業績悪化に伴い、設備や建物維持費や光熱費、消耗品費などのランニングコストの見直しを図るようになったのかもしれません。
オフィスの代わりにバーチャルオフィスを検討している?導入の際に重視したいことは「料金が安い」!
ここまでの調査で、もしかしたらこれからの働き方として、オフィスが必要ではない可能性もあることが明らかになりました。
働き方が多様化していく中で、小規模の個人事業主や従業員数5名以下の企業といったスモールビジネスの経営者に人気の出ているのがバーチャルオフィスだと言われています。
では、現在バーチャルオフィスを検討している方はどのくらいいるのでしょうか?
「オフィスの代わりにバーチャルオフィスを検討するようになりましたか?」と質問したところ、3割以上の方が『はい(34.4%)』と回答しました。
3人に1人の小規模の個人事業主や経営者がバーチャルオフィスを検討しているようです。
「バーチャルオフィス」は、オフィスを持たず、事業に必要な住所だけをレンタルでき、オフィスを借りるための初期費用やランニングコストが抑えることができます。
では、バーチャルオフィスを導入する際、重視したいことは何が挙げられるのでしょうか?
「バーチャルオフィスを導入する際、重視したいことを教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『料金が安い(49.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『セキュリティ面で安心できる(43.8%)』『法人登記可能な住所である(33.9%)』『法人口座の開設が可能(28.8%)』『会議室やレンタルスペースが使える(15.8%)』『電話・秘書代行があるか(13.7%)』と続きました。
オフィスの代わりとしてバーチャルオフィスを検討している方もいるため、「料金が安い」は納得の結果かもしれません。
また、セキュリティ面や法人登記可能な住所といった、通常のオフィスとしての役割を持った点も重視したいことが明らかになりました。
小規模の個人事業主や従業員数5名以下の企業にとっては、これからオフィスがバーチャルオフィスに変わっていくのかもしれません。
最後に、これからの時代どのような働き方が推奨されていくのか聞いてみました。
これからはこんな働き方になる!
【まとめ】これからの時代を考えてオフィスを見直す必要がある?
今回の調査で、小規模の個人事業主や従業員数5名以下の企業の経営者が考える、これからのオフィスの必要性に関して明らかになりました。
多種多様な働き方が増えていく中で、本当にオフィスは必要となってくるのでしょうか?
もしかしたら、オフィスが不要となり、バーチャルオフィスを導入するところが増えていくかもしれません。
しかし、バーチャルオフィスの中には、法人登記や法人口座の開設などが難しいこともあります。
オフィスをなくし、バーチャルオフィスを契約する場合は、
「どのような特徴があるのか?」
「バーチャルオフィスになりできなくなることはないか?」
など、確認し契約すると良いでしょう。
新たな働き方が広まっていく中で、オフィスの必要性について今一度見直してみるのはいかがでしょうか?