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ダブルワークのメリット・デメリット!始めるときの注意点や向いている仕事は?

近年、働き方の多様化によって「ダブルワーク」を行っている人も増えています。
ダブルワークとは仕事を2つ掛け持ちすることを指しますが、ダブルワークを行う大きなメリットとしては、やはり収入が増えることですが、そのほかにもメリットがあります。
いっぽうで、ダブルワークによって起こるデメリットもあるので、ダブルワークを考えるなら、事前にしっかりと把握しておきたいものです。

そこで今回は、ダブルワークとはどのようなものか、メリット・デメリットとあわせて、始めるときの注意点を紹介いたします。
ダブルワークに向いている仕事についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ダブルワークとは?「副業」や「兼業」との違い

ダブルワークとは、仕事を2つ掛け持ちして働くことを指します。
正確には、「副業」が正社員などで働く本業とは別に、休日などに別の仕事をするのに対し、ダブルワークは2つのうちどちらの仕事が本業というわけではなく、2つの仕事を掛け持ちすることを意味しています。

よく似た言葉に「兼業」というものがあります。兼業も、どちらが本業というわけではなく、両方の仕事を同じ程度の労力で行う意味で使用され、ダブルワークと同義と考えてよいでしょう。

ダブルワークのメリット

ダブルワークを行うことで得られるメリットは、意外に多いものです。

1.収入が増える

1つの仕事に必要な時間に余裕がある場合、その空き時間に別の仕事を行いダブルワークとすることで、増やした仕事の分だけ収入を増やすことができます。
ダブルワークをする仕事にもよりますが、うまく空き時間を活用できれば、収入も倍増させられるでしょう。

2.気分転換やストレス解消になる

ダブルワークで、異なる分野の仕事をすることで、気分転換になります。
たとえば、パソコンに向かうデスクワークばかりの仕事なら、外に出かけて人と接する仕事と組み合わせることで気分転換やストレス解消になり、結果としてどちらの仕事にも張りが出る効果があります。

3.キャリアアップに繋がる

一つの仕事に関連する業務をダブルワークとして行うことで、その仕事に対してより幅広い知識を得ることができ、キャリアアップに繋がることができるようになります。視点を変えて業務に向き合うことで、一連の業務の効率化にも役立つでしょう。

ダブルワークのデメリット

ダブルワークを行うことでメリットがある反面、やはりデメリットも発生します。

1.自由の時間が減る

ダブルワークをすることで、どうしても仕事による時間の拘束が長くなる傾向があり、自由の時間が減ってしまいます。収入が増えても、プライベートの時間が減ってしまうことで、仕事に拘束されている不満が溜まってしまうかもしれません。

2.疲れが溜まりやすい

ダブルワークをすることで、働く時間が長くなるため、疲れが溜まりやすくなります。たとえ身体を動かさないデスクワークなど肉体的疲労が起こりにくい仕事でも、2つの仕事に責任感を持って取り組むことを続けるだけでも、精神的疲労が溜まりやすいでしょう。

3.スケジュール管理が大変

ダブルワークでは、2つの仕事を同じ期間に進めていくため、どちらもシフトや納期などに漏れがないようにスケジュール管理をしっかりと行う必要があります。
片方の仕事に集中するあまり、もう片方の仕事がおろそかになっては、ダブルワークは務まりません。
イレギュラーな業務が発生した場合でも、もう片方の仕事に支障が出ないよう、スケジュール管理は常に徹底する必要があり、大変さを感じることもあります。

ダブルワークを始める時の注意点

ダブルワークを始める時に、まず注意したいのは、いま勤めている勤め先がダブルワークを認めているかを確認することです。

ダブルワークを就業規則で禁止している企業や、ダブルワーク自体を禁止していなくても、競合他社への勤務は禁止している場合もあります。そのような場合は発覚してしまうと解雇となる可能性もあるので、ダブルワークを始める前に、必ず就業規則を確認しましょう。

また、ダブルワークをすることで、休日出勤や残業ができなくなってしまうなど、今の仕事に影響が出る可能性がある場合は、事前に会社へ相談しておくようにしましょう。

収入面から、ダブルワークを行う前提でこれから入社するのであれば、面接の時に確認をしておくと安心です。

ダブルワークをする際のチェックポイント

ダブルワークを行う場合は、以下の点を確認するようにしましょう。

社会保険への加入対象となるかどうか

ダブルワークでも、下記の条件を満たすと社会保険への加入対象となります。
アルバイトやパートで働いている場合であっても、同様なのでしっかりと確認するようにしましょう。

<社会保険の加入条件>

項目条件
1.労働時間20時間以上/週
(週の所定労働時間が20時間以上)
2.賃金月給88,000円以上(年収106万円以上)
3.学生か社会人か学生ではない
4.勤務期間2か月を超える雇用の見込みがある
5.勤務先の規模社員が101人以上
※2024年10月以降は、51人以上へ改訂

5.勤務先の規模については、2022年10月以降は「501人以上」から「101人以上」へと定期範囲が拡大しているので注意しましょう。また、2024年10月以降はさらに「51人以上」へと拡大する予定となっています。

社会保険に加入せずに働きたい方は、条件を満たさないように注意しましょう。

ダブルワークで働く2つの会社、それぞれにおいて加入条件を満たす場合は、両方の会社での社会保険への加入が必要となります。(片方の会社でのみ加入条件を満たしている場合は、条件を満たしている会社でのみ加入します。)

雇用保険への加入対象となるかどうか

勤務先と雇用関係にある場合、下記の条件を満たすと雇用保険への加入対象となります。

<雇用保険の加入条件>

項目条件
1.労働時間20時間以上/週
(週の所定労働時間が20時間以上)
2.勤務期間31日以上の雇用見込みがある

雇用保険の場合は、ダブルワークをしている2つの会社の両方で加入条件を満たしている場合でも、両方の会社で加入できるわけではなく、給料の多い方の会社で加入することになります。

確定申告の対象となるかどうか

パートやアルバイトなどの非正規雇用の形態のダブルワークでは、両方の勤め先から得た年間の収入の合計が103万円を超える場合は、所得税を支払う必要が発生します。

また、ダブルワークのうち片方の会社で年末調整を受けた場合、もう片方の勤め先で年間20万円の所得がある場合についても確定申告が必要となるので、注意しましょう。

ダブルワークに向いている仕事は?

1.小売店や飲食店、スーパーなどでの接客業

コンビニやファミレス、居酒屋、スーパーなど、営業時間が長い店舗では、短時間でのシフトによる勤務が可能なケースが多いため、ダブルワークに向いています。
土日だけや、夜間だけなど、自分の空いた時間を活用してダブルワークをしている人も多いようです。

2.塾や習い事の講師

塾や家庭教師、スポーツ関係の習い事の講師も、平日の夕方~夜や土日を中心に、短時間から勤務できるものが多く、自分の特技を活かすことができる仕事として人気です。

3.引越し作業員

引越し作業員は、土日を中心にピンポイントで仕事を入れることができ、ダブルワークに向いています。デスクワークの仕事と組み合わせることで、高賃金を得ながらにして運動不足解消にも役立つかもしれません。

4.ハンドメイド作品の販売

ハンドメイドが好きな人は、作った作品をフリマサイトなどで販売することをダブルワークとしている人も増えてきています。
始めたからといってすぐに収入に結び付くとは限りませんが、趣味と実益を兼ねられるとして人気です。

5.ブログ執筆、動画制作

ブログの執筆や動画制作は、すきま時間に自分のペースで行えるため、導入しやすいダブルワークです。アフィリエイトなどの広告収入を本格的に得るには時間がかかりますが、空き時間を活用して少しでも収入に結びえ付けば、と考える方には向いているでしょう。

ダブルワークのメリットやデメリット、始めるときの注意点やチェックポイントなどを紹介いたしました。
ダブルワークに向いている仕事も参考にしつつ、2つの仕事に前向きに取り組める自分をイメージできるようなら、ダブルワークに挑戦してみても良いかもしれませんね。

この記事の執筆者

ゼニス編集部

月額990円~利用できる格安バーチャルオフィス「レゾナンス」です。2016年にスタートし、現在は「港区浜松町本店」「青山店」「銀座店」「日本橋店」「渋谷店」「恵比寿店」「新宿店」「横浜店」「R-INNOVATION銀座店」がございます。

バーチャルオフィスの活用方法や起業についてなど、お役立ち情報をコラムにまと めています。

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