経営者になりたいと考えているものの、経営者になるにはどうしたらいいのかと、考えている人は多いでしょう。
また、ただ経営者になっても、その経営を成功に導けるかどうかは別問題。経営者になるのであれば、成功し続けたいものです。
そこで今回は、経営者になるには何が必要なのか、経営者として成功し続ける人の特徴や、経営者となる方法など、これから経営者になろうとする人に参考となる情報をご紹介いたします。
経営者への道筋の一つとして、ぜひ参考にしてみてください。
経営者の定義とは?
経営者とは、事業規模の大小に関わらず、経営について責任を持つ人全般を指すもので、大企業の社長や代表取締役、CEOから、自営業で小売店や飲食店などを営む個人事業主やフリーランスまでを含みます。
経営者になるために、特に資格は必要とされず、たとえば調理師や理容師などの資格が必要な事業においても、経営だけで実務にあたらないのであれば、資格は必要ありません。
また、経営の知識として役立つものとされる資格(たとえば、中小企業診断士や簿記など)についても、所有していなくても経営者にはなれますし、もちろん高卒であろうと中卒であろうと、学歴についても問われません。
一方で、経営者として成功するためには、学校で学ぶこと以外の部分で、多くの知識や素質が必要となります。
経営者になる方法
経営者になる方法には以下の選択肢があります。
自分で起業する
起業とは、新しい会社を立ち上げることです。
自分がやりたい事業を、一から計画して立ち上げます。
会社でも個人事業主でも、起業すれば経営者となることができるため、規模にこだわらなければ、起業資金が無くても経営者になることはできますが、フリーランスや個人事業主でなく、従業員を雇う会社を立ち上げるためには、事業計画書などを含めた会社設立に向けたさまざまな準備が必要となります。
一方で、自分で一から起業することで、事業の方向性ややり方などにおいて自分の信念を反映させやすいという特徴があります。
後継者となる(出世、跡継ぎ)
現在働いている会社の従業員から役員、そして社長へ就任する、または、親の事業を跡継ぎするなど、すでに関わりのある事業において、後継者として経営者になる方法です。
後継者のなかには、アルバイトとして働くなかで、素質や成果が認められて経営者まで出世するケースも少なくありません。
事業に関する実務のほか、今までの経営者経営の仕方、そして経営における関係者などについても熟知している状態で後継者となることで、比較的スムーズに経営者となることができる反面、後継者になるタイミングを自ら決めることはできないため、すぐにでも経営者になりたい人には向きません。
子会社の経営者となる
現在従事している会社において、子会社を設立してその経営者となる方法です。
社内で新規事業の立ち上げに携わり、その手腕が認められた際に、子会社の社長に就任できる可能性があるでしょう。
しかしながら、このパターンは経営者となれるまでの道のりが長く、また努力しても必ずなれるものでもありません。
また、子会社の経営は親会社の意向が大きく反映される傾向もあり、思い描く経営者像とは少し異なるかもしれません。
フランチャイズで開業する
フランチャイズの加盟店となる方法です。フランチャイズへの加盟は、ビジネスに必要とされる仕組みがパッケージ化されているため、開業へのリスクが低いと考えられています。
自分の希望する事業や条件がフランチャイズの需要と合致していれば、未経験者でも開業することができ、ネームバリューによって事業を軌道に乗せやすいという特徴があります。
会社を買う
すでにある会社を買うことで、経営者になる方法もあります。有名起業や大企業になるほど初期費用が大きく膨らみますが、小規模の会社であれば数百万円で買えることもあります。
会社を買う際は、会社の業績や負債、組織やステークホルダーの状況などについて、念入りに確認する必要があります。
プロの経営者として雇われる
会社を所有しているオーナーに、プロの経営者として雇われることで、社長として就任するパターンもあります。
プロ経営者の場合、オーナーによる出資となるため、個人的なリスクは少なくなりますが、雇用関係になるのでオーナーの意向により、解雇される可能性もあります。
経営者になるために必要なこと
経営者になるために必要なことは、業種、職種に関する経験はもちろん、そのほかにも大切なこととして「人脈作り」があります。
そのため、経営者となる前から、業界セミナーなどへ参加するなどして、業界の中での人脈作りを行うようにしましょう。
また、経営の知識や経験の有無は、やはり経営を成功させるために大きな影響を与えます。起業する業界や職種のスタートアップ起業や駆け出しのベンチャー企業などに就職して、経営にまつわる実務経験を得るのもおすすめです。
できるだけ、社長に近い立ち位置で行える業務に携わることで、経営に関する実務を吸収することができるでしょう。
経営者として成功し続ける人の特徴
行動力、人への影響力がある
優れた経営者の特徴として、行動への第一歩が早いというものがあります。
やろうとする事に対して、今できることが少しでもあればすぐに取りかかる行動力によって、成長速度に大きな影響を与えます。
また、事業を大きくなり仕事量が増えるにつれて、ひとりでできることに限界が生じます。強い行動力によって、周りの人をあっという間に巻き込み、動かすという特徴もあります。
情報収集に長け、世の中の需要に敏感である
経営をうまく継続させるためには、その事業が世の中にとって価値があり続ける必要があります。そのため成功している人の特徴として、常に情報収集を行い、世の中の需要に敏感であるという特徴もあります。
人々がいま何を求めており、自社の商品・サービスによって、多くの人の需要に貢献できるかどうか、について非常に敏感で、情報収集に余念がありません。
ポジティブ思考
物事に対してポジティブ思考であり、何かに挑戦する際に、できなかった事を考えるのではなく、成功するまでの思考に重きを置く人が多いようです。
ポジティブ思考とはいえ、決して楽観的なわけではなく、何かに失敗した時に失敗について分析し、成功のための知識へと変換します。
常に前向きでいるため、事業にも好循環が生まれるでしょう。
数字に強くリスク予想ができる
会社の経営を継続させるためには、数字の強さも必要です。商品の仕入れ値や販売価格、売上高・支出額を含め、経営にまつわる数値全般へ強い興味を持っています。
また、その上で最悪のケースについて、しっかりと把握できているという人も多いようです。
経営者は事業の意思決定責任者であるため、数字に強く適確なリスク予想ができるかどうは、重要な要素の一つだと言えるでしょう。
素直で謙虚な姿勢
経営者のなかには、横柄であったり、失敗を部下のせいにする人もいるかもしれませんが、成功し続ける経営者は素直で謙虚な印象である傾向があります。
他者からの意見に耳を傾けたり、アドバイスに対して素直に受け入れたり、人への感謝を忘れません。また、自分で判断を下したことは100%自分の責任だと考える姿勢は、周りからの信頼も得られるでしょう。
計画性を備えた努力家
経営に必要となる勉強を継続して怠らず、事業の成功に向けて計画的に努力を積み重ねていける人が、経営を成功させています。
経営についての知識を持たずして経営者になっても、また一時的に知識だけを詰め込んでも、成功を継続させることはできないでしょう。