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フリーランスは要注意!報酬未払いへの対処法&予防策

フリーランスの仕事の対価として「報酬」を得るのは普通のことです。しかし、全てのクライアントがそうとは限りません。フリーランスの中には、残念ながら報酬の未払いに遭ってしまう方も多いからです。
未払いが起きてしまうと、生活だけでなく仕事にも支障が出てしまいますよね。

そこで今回は、フリーランスが報酬未払いに遭ったときの対処法や、報酬未払いに遭わないための対策をご紹介します。すでにフリーランスとして活躍されている方はもちろん、これから独立し、フリーランスになろうという方も是非ご覧ください。

意外に多い!?フリーランスの報酬未払いの対処法

2020年、プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が発表した「フリーランスの実態と課題」には、「未払い報酬に関するアンケート」の結果が発表されています。そこでは、なんと70%近くのフリーランスが未払いを経験しているという結果に。(調査時期:2018年12月27日~2019年1月11日)

フリーランスへの未払いが起きる原因には、「発注側に払うお金がない」だけではなく、「払うことを拒否している」「事務的なミス」なども考えられます。しかし、契約書を交わして納品物を提出しているのであれば、フリーランスへの支払いは必ず行うべきでしょう。

フリーランスとして活動するうえで未払いは死活問題です。契約内容請求書や締め日、入金日の再確認をして、問題がないのに未払いが起きてしまったら、フリーランスはどう対処すべきなのでしょうか。

直接連絡をする

フリーランス報酬の未払いが起きているときは、まずクライアントに直接連絡を取りましょう。仮に事務処理上のミスで未払いになっている場合、正常なクライアントであれば連絡をしたあとに入金をおこなってくれます。

内容証明を送付する

連絡をしても一向に未払い金を支払う気配がない場合、無視されている場合は、フリーランス側から内容証明を送るのもひとつの手段です。
内容証明を送ることで、「支払い督促」の法的証拠になりますし、相手への大きな圧力になります。ただし、タイミング次第では先方との更なるトラブルの呼び水になる場合もあるため、注意しましょう。

裁判所から支払督促を送付する

内容証明よりさらに強力な手段に、簡易裁判所で申し立てをして「支払督促」を送ってもらう方法があります。
これは簡易裁判所の書記官から送ってもらえる「金銭の支払いを命じる督促状」で、受け取った側が督促を無視すると強制的に支払い命令が執行される、というものです。

ただし支払い督促は、受け取った側が異議申し立てをすることもできます。また相手方が異議申し立てをすると、そのまま裁判へと移行する点にも注意が必要です。

訴訟する

フリーランスができる未払い対策の最終手段は、相手を訴えることです。
未払い金の請求額が60万円以下になる場合は、簡易裁判所にて弁護士への依頼なしに「少額訴訟」を起こすことができます。それ以上になると弁護士に依頼し、訴訟を起こす必要があります。

フリーランスの報酬未払いを防ぐには?

フリーランスをしていると運悪く報酬の未払いに遭ってしまうケースがあります。しかし、できることなら未然に防ぎたいですよね。未払いを防ぐには、どのような対策をすればよいのでしょうか。

仕事の着手前には必ず契約書を交わす

仕事の着手前に契約書を交わすのは、フリーランスへの未払いを防ぐために有効です。
仕事内容や報酬、納期といった基本事項だけではなく、「免責事項」「契約破棄時の違約金」などを記載した契約を交わすようにしましょう。書面で残しておくことでトラブル回避がしやすく、万が一未払いトラブルになった場合もこちらの正当性を示す証拠として使えます。

請求書の発行は確実に

請求書はフリーランス側が「納品を完了させた」という証拠になる重要な書類です。仕事が完了し納品物を送付したら、確実に請求書を発行しましょう。
請求書の送付を忘れがちな人は、請求書自動作成機能のある「Misoca」などの請求書サービスを利用するのもおすすめです。

フリーランスエージェントを利用する

未払いを防ぐには、フリーランスエージェントを利用する方法もあります。エージェントがクライアントとの間に入ってくれるため、未払いが起きることもありません。
現在人気のフリーランスエージェントはIT職に偏っていますが、コンサル職など専門分野に特化したサイトもあります。ご自身の業種で利用できないか、確認してみるのもよいでしょう。

報酬未払いへの対策にはサービスや保険を活用する方法も

報酬未払いへの対策としては、報酬の支払いを代行してもらえるサービスや、弁護士費用の一部を補償してもらえる保険へ加入する方法もあります。プラスアルファで活用し、もしものときに備えておくのもありです。

請求書を買い取り即日入金してくれる「フリーナンス即日払い」

「フリーナンス即日払い」は、GMOクリエイターズネットワーク株式会社が提供する金融支援サービスです。このサービスでは、フリーナンス口座を開設した人が請求書を発行したのち、申請することでフリーナンス側が請求書を買い取ります。これにより、報酬の“最短即日払い”が利用できる仕組みです。

利用には審査や手数料(3~10%)が必要ですが、取引先に知られることなく即日で報酬を手にすることができ、未払いの防止につながるのは大きな魅力です。

「手数料を払ってでも未払いを阻止したい」「新しいクライアントと取引するリスクを減らしたい」という方はぜひ活用してみるとよいでしょう。

報酬トラブル時の弁護士費用を補償してくれる保険「フリーガル」

「フリーガル」は、プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会と損保ジャパン日本興亜が提供するフリーランス向け保険です。加入するにはフリーランス協会の一般会員(年会費10,000円)になる必要があります。

この保険は、フリーランスが取引先から報酬の未払いを受けた場合、相談料や着手金、訴訟費用などの弁護士費用(最大70万円まで)を補償してくれるというものです。(請求金額の40%は自己負担となります)

さらにフリーガル加入者には、弁護士が常駐するコンシェル窓口でアドバイスがもらえたり、弁護士を紹介してもらえたりといった特典も。もしもの時の心強い味方になってくれるでしょう。

フリーランスは未払いを未然に防ぐことが大切


フリーランス報酬に未払いが発生すると、お金の回収にかなりの労力がかかってしまいます。そうなると仕事にも影響が出てしまうため、まずはご紹介した予防策で未払いを防ぎましょう。さらには、いざというときの対処方法も知っておくと安心です。

フリーランスとして泣き寝入りしないためにも、「必ず払ってもらう」という意思を持ち、冷静な対処をするよう心がけましょう。

この記事の執筆者

ゼニス編集部

月額990円~利用できる格安バーチャルオフィス「レゾナンス」です。2016年にスタートし、現在は「港区浜松町本店」「青山店」「銀座店」「日本橋店」「渋谷店」「恵比寿店」「新宿店」「横浜店」「R-INNOVATION銀座店」がございます。

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