ネットビジネスが当たり前の今、自宅をオフィスにしながら働くスタイルも珍しいものではなくなりました。また会社勤めの方も、「基本はリモートでたまに出社する」というスタイルや、完全フルリモートで働いているケースも増えています。
そこで今回は、自宅オフィスで仕事をするメリット・デメリットをご紹介します。さらに外でオフィスを借りる場合との違いや、自宅オフィスで働きやすい職種、快適な環境づくりのポイントについても解説。
「自宅オフィスで在宅ワークがしたい」という方はぜひチェックしてみましょう。
自宅オフィスのメリット・デメリットは?

自宅オフィスで働くメリットとは何なのでしょうか? デメリットと合わせ、改めて確認しておきましょう。
自宅オフィスのメリット
自宅オフィスで仕事をするメリットは、以下の5つです。
- 初期費用やランニングコストを抑えられる
- 家賃や光熱費を経費計上できる
- 通勤の必要がなく、時間を有効活用できる
- 起業にかかる準備を省略できる
- 自分好みの環境にカスタムしやすい
自宅オフィスは、初期費用やランニングコストが抑えられるのが最大のメリットです。仕事用の家具やPCなどを揃えたとしても、数万~数十万程度で済みます。また、毎月のランニングコストも家賃や光熱費程度ですので、外でオフィスを借りるのに比べて大幅にコストを抑えることができます。
さらには、毎月支払っている家賃や水道光熱費を経費計上できるのも自宅オフィスの利点です。この場合「家事按分」といって、事業に使用している専有面積の割合分を経費計上できます。
たとえば家賃で月10万円払っていて、仕事に利用している部分(床面積)が家の3割程度であれば、10万円×30%=3万円分を経費計上できます。
そのほかには、通勤に使うはずだった時間を有効活用できる点、起業にかかる準備(オフィス物件探しや契約、家具の搬入など)を省略できるのも自宅オフィスのメリットです。
自宅なので、レイアウトや家具を自分好みにカスタマイズできるのも魅力だといえるでしょう。
自宅オフィスのデメリット
メリットの多い自宅オフィスですが、デメリットもあります。
- 社会的信用やセキュリティー面での不安がある
- 賃貸物件だと法人登記ができない場合がある
- 公私の区別が曖昧になりがち
- 情報交換や交流の機会が少なくなる
自宅オフィスの場合、外部から見た社会的信用はどうしても低くなります。また自宅住所をビジネスに利用することで、見知らぬ人がいきなり訪ねてきたり、営業DMが送られてきたりする可能性もあるでしょう。
また賃貸物件を自宅オフィスにした場合、「商業利用できる」と書いていない限り法人登記には使えないケースが多い点にも要注意です。
そのほか自宅オフィスでは、仕事とプライベートの境目がなくなってしまう点もデメリットです。
自宅オフィスで働いている人なら、「仕事しなきゃいけないけれど、どうしてもだらけてしまう」という経験が誰しも一度はあるはず。オンとオフの切り替えを意識しないと、だらだらと仕事をしてしまうことにもなりかねません。
外のオフィスを利用するのに比べ、他人と交流する機会が減る点も自宅オフィスのデメリットです。
自宅オフィスと外のオフィスの違いとは?
自宅オフィスとレンタルオフィスなどを借りる場合とでは、どのように違うのでしょうか?
自宅オフィス、レンタル(賃貸)オフィス、シェアオフィス・コワーキングスペースとの違いを見てみましょう。
自宅オフィス | レンタルオフィス 賃貸オフィス | シェアオフィス コワーキングスペース | |
---|---|---|---|
作業スペース | プライベート空間 | 完全個室または半個室 | オープンスペース 不特定多数の出入り有り |
初期費用 | 0円から可能 |
|
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ランニングコスト | 事業面積分を按分して経費計上できる
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| 利用料金 |
設備 | 自宅環境に依存 会議室等はない | レンタルオフィスの場合は共有会議室、ロビーなどが利用できる場合あり | 共有の会議室、ミーティングスペース等が利用できる場合が多い |
社会的信用性、セキュリティー | 低い | 高い | 低い (不特定多数が出入りするため) |
法人登記 法人口座の開設 | 賃貸物件の場合は規約で禁じられている場合あり | 原則として可 | 利用先による |
その他の特徴 | 通勤の必要がない | 許認可が必要な業種に対応可 (士業や不動産業など) |
|
自宅オフィスは初期費用やランニングコストがほぼかからない点が魅力です。一方レンタルオフィスや賃貸オフィスは、コストが高くなるものの、社会的な信用が高く、許認可の必要な職業でも開業できる点がメリットです。
シェアオフィス・コワーキングスペースについては、オープンスペースであるがゆえにセキュリティー面で不安があります。ただしスポット利用ができる点、他業種との交流が生まれる可能性があるなどの利点もあります。
自宅オフィスで働ける職種とは? 在宅ワークが可能な仕事9つ
「自宅オフィスで働きたい」と考えたとき、どのような職業なら自宅で働けるのでしょうか。
自宅オフィス向きの職業としては、「店舗や在庫を抱えなくてよい」「自宅で作業ができ、顧客が訪ねてこない」などの要素を満たす仕事が考えられるでしょう。
- ITエンジニア
- Webデザイナー
- Webライター
- アフィリエイト
- ネットショップでの物販、せどり(転売)
- ハンドメイド作品の制作、販売
- 動画編集
- YouTubeでのチャンネル運営
- その他クリエイティブ職(イラストレーターやカメラマンなど)
これらの職業はネット環境やPCさえあれば働ける仕事や、自身で顧客のもとを訪ねたりする仕事です。
自宅オフィスにも向いているので、起業の際は参考にしてみてくださいね。
自宅オフィスを快適に! 環境づくりのポイント
自宅オフィスで働くうえで大事なのが「環境」です。自宅オフィスを快適に過ごせる空間にするには、どうすればよいのでしょうか。
オフィス家具は体に合ったものを
自宅オフィス利用者の中には、「自宅だから」といって間に合わせのデスクや椅子で作業をする方がいます。しかし体に合わない家具は、腰痛や肩こり、頭痛などの原因になる場合もあるのです。
自宅オフィスで腰を据えてビジネスをする際は、以下の3点を意識し、仕事しやすい環境を整えましょう。
- デスクは十分な幅、奥行きがあるものを選ぶ。高さが変えられるデスクなら使い勝手が良い
- 椅子に座る時間が長い人は、高くても高機能なデスクチェアがおすすめ
- 書類を扱う場合はキャビネット等で整頓する
また、自宅オフィスではオフィス家具の配置にもこだわりたいもの。可能であれば、「プライベートな空間」と「作業スペース」を分けたり、間仕切りで区切ったりするとよいでしょう。こうすることで、自宅オフィスでもオンオフの切り替えがしやすくなります。
部屋の明るさや空調の整備をする
自宅オフィスを快適にするには、「部屋内の環境」を整えることも重要です。たとえば厚生労働省では、自宅でテレワークを行う際の推奨環境として、以下のようなポイントを挙げています。
<快適な自宅オフィス環境を整備するには?>
- デスク上の照度(照明の明るさ)は300ルクス以上が望ましい
- 換気、換気扇などで空気の入れ替えを行う
- 窓へカーテン、ブラインドを設置し、ディスプレイに太陽光が当たらぬようにする
- 冷暖房器具で快適な室温、湿度へ調整する(室温17~28℃、湿度40~70%)
自宅オフィスをより快適な環境にするためには、照明器具やカーテン類、冷暖房器具などについても見直してみましょう。
自宅オフィスにはバーチャルオフィスがおすすめ
自宅オフィスで働く場合は、「バーチャルオフィス(事業用の住所レンタル)」の利用をおすすめします。
ネットショップの運営や事業のWebサイトには事業者の拠点(会社所在地)を記載する必要があります。しかし自宅オフィスの場合、仕事に自宅の住所を使うことになります。言い換えれば、「ネットを介して見知らぬ第三者に自宅住所を知られるリスクがある」ということでもあるのです。
女性の方やご家族と同居されている方にとっては、このようなリスクがあると不安に感じられるのではないでしょうか。
バーチャルオフィスを契約すれば、自宅オフィスの代わりにネットショップやWebページに記載したり、名刺へ連絡先として載せたりすることができます。自宅住所が第三者に知られるリスクを減らせるため、プライバシーの保護に役立ちます。
自宅オフィスを便利に! バーチャルオフィスならレゾナンスへ
レゾナンスでは一等地住所がご利用いただけるバーチャルオフィスを提供しております。
月額990円~(税込)の低価格ながらも東京都港区浜松町、港区青山、中央区銀座、中央区日本橋、渋谷区神宮前、新宿区西新宿、横浜市西区という一流のビジネス街の住所がご利用可能。これまでにも、自宅オフィスでお仕事をされている多くの事業主様からご支持を頂いております。
またレゾナンスの全バーチャルオフィスプランでは郵便転送サービス、屋号での郵便物受け取りにも対応しております。バーチャルオフィスの住所や屋号宛に送られてきた郵便物も、ご自宅へ転送いたしますのでご安心ください。
自宅オフィスの安全&快適な環境づくりとして、ぜひレゾナンスのバーチャルオフィスをご活用ください。