バーチャルオフィスお役立ちコラム 副業・ダブルワーク

主婦が個人事業主になるには?メリットや注意点、おすすめの仕事を紹介!

主婦として家事や育児、介護をするかたわら、個人事業主としてお仕事をされる方は年々増えています。
特に乳幼児の子育てや介護をされている方の場合、時間などの成約から会社員として働くのが難しいケースも多いでしょう。そんなとき、「自宅で好きな時間に働けたら……」と思いますよね。

ここでは、主婦が個人事業主になるメリットや注意点、おすすめの職種5選をご紹介します。気になる扶養や開業方法などについても解説していますので、ぜひ参考にお読みください。

主婦が個人事業主になるメリットは?

主婦が個人事業主になるメリットは、次の3つです。

  • パートや正社員に比べると仕事量や時間の融通がききやすい
  • 事業が大きくなるにつれ収入アップが期待できる
  • 仕事に使ったお金は「経費」として計上できる

パートや正社員に比べると仕事量や時間の融通がききやすい

共働き世帯が増えたといえど、主婦は家事や育児、地域・学校の用事などで忙しくしている方がいまだに多いもの。会社員やパート社員として働いていると、こうした家事・用事をこなすために時間のやりくりが大変になる、というケースは少なくないでしょう。

いっぽう個人事業主になると、仕事の裁量はすべて自分で決められます。
また自宅で働ける仕事なら、通勤すら必要ありません。

そのため「今日は家事で忙しいから、合間のスキマ時間で働く」「今日は1日がっつり働く」という風に、比較的自由な働き方を実現できるのです。

事業が大きくなるにつれ収入アップが期待できる

その気になれば事業を展開し、ビジネスを大きくできるのも「個人事業主」という働き方のメリットといえます。
事業が育てば収入もアップしますし、会社を設立し、さらに本格的なビジネスとして展開していくことも可能です。

仕事に使ったお金は「経費」として計上できる

また個人事業主になると、仕事に使用したお金の一部、または全部を経費として計上できます。

特に個人事業主でしかできない「青色申告」は、一般の「白色申告」に比べて経費にできるお金の範囲が広いのが特徴です。さらに、青色申告には特別控除もあるため、節税効果が高くなります。

主婦が個人事業主になるデメリット・注意点

主婦が個人事業主になるデメリットや注意点には、どのようなものがあるでしょうか。

  • 経費等を引いた事業所得が133万円以上になると扶養(※)から外れる
  • 年収や所得によっては、社会保険の扶養から外れる場合も
  • 帳簿付けや確定申告の手間が生じる

※ここでは、所得税法上の扶養を指します。

経費等を引いた事業所得が133万円以上になると扶養から外れる

妻の合計所得金額(収入から経費と控除を差し引いたあとの所得額)が38万円を超えない場合は、配偶者控除が受けられます。

また38万円を超えた場合でも、妻の合計所得額に応じて夫側も「配偶者特別控除」が受けられます。

ただし妻の合計所得金額が133万円を超えた場合は、配偶者特別控除も適用されなくなり、所得税上の扶養からも外れる点に注意です。

【配偶者控除について(令和2年以降)】

配偶者控除の適用を受けるには、夫の年収(合計所得金額)が1,000万円を超えず、かつ生計を一にしている夫婦であることが条件です。

一般的には妻の合計所得が38万円を超えない場合、配偶者控除が受けられます。

妻が70歳以上の場合は、48万円を超えない場合に配偶者控除が適用されます。

参考リンク:No.1191 配偶者控除|国税庁

【夫の所得900万円以下の場合の配偶者特別控除】

妻の合計所得金額が38万円を超える場合は「配偶者特別控除」が受けられます。

こちらも夫の年収(合計所得金額)が1,000万円を超えず、かつ生計を一にしている夫婦であることが条件です。

配偶者特別控除額は、妻の合計所得金額に応じて38~3万円の幅があります。
133万円を超えると、配偶者特別控除は受けられなくなる点に注意しましょう。

参考リンク:No.1195 配偶者特別控除|国税庁

年収や所得によっては、社会保険の扶養から外れる場合も

妻の合計所得金額が増えると、「社会保険の扶養」から外れるケースもあります。

社会保険上の扶養認定を受ける場合、それぞれの健保組合で条件が定められています。

仮に「経費などを含めない年収130万円未満」という条件があって、妻が140万円を稼いだ場合。
この場合、経費を引いた残りがゼロ円であっても、社会保険の扶養認定は受けられません。

社会保険での個人事業主の扶養認定については、細かく条件が設けられている場合が多いです。
夫の社会保険で扶養に入りたい場合は、条件や認定に必要な書類を確認しておきましょう。

帳簿付けや確定申告の手間が生じる

個人事業主として開業すると、日々の収支を帳簿につけなくてはなりません。

またこの帳簿データをもとに、毎年「確定申告」をする必要があります。

帳簿付けや確定申告は専用ソフトなどを使えば難しくありませんが、その手間が面倒に感じる人には向いていない可能性があるでしょう。

主婦が個人事業主になるには「開業届」の提出が必要

主婦が個人事業主になるには、税務署へ「開業届」を提出します。

開業届は税務署で直接もらうか、国税庁の公式サイトでダウンロードしましょう。

参考リンク:[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続|国税庁

開業届の提出方法には、窓口への提出、または郵送、e-Taxの3種類があります。
また「青色申告」をしたい場合は、同時に「青色申告承認申請書」を提出するとよいでしょう。

個人事業主として働ける!主婦におすすめの仕事は?


ここまで読んで、「主婦業をしながら個人事業主として稼げるのかな?」と不安に思われる方は多いのではないでしょうか。

そこで本項では「スキマ時間などを活用し、主婦業と両立できる仕事」をピックアップしてみました。
ぜひ仕事選びの参考にしてみて下さい。

  • ブログ(アフィリエイト)
  • WEBライター
  • ハンドメイド作品の販売
  • 物販(ネットショップ)
  • 動画制作

ブログ(アフィリエイト)

ブログは「成果報酬型」のビジネスで、記事を読んだ人(ユーザー)が記事内の広告をクリックし、商品の申し込み・資料請求などをした場合に報酬が発生する……という仕組みです。

ブログで売上を伸ばすには、ユーザーのアクセス数を増やすこと、ユーザーの困りごとを解決する記事を制作することなどが大事です。

成果が表れるまでには時間がかかりますが、家事や子育ての合間に作業ができること、ストック型(蓄積型)の資産となり、軌道に乗れば放っておいても収益が発生することなどのメリットが得られます。

WEBライター

WEB上のコンテンツを執筆するのがWEBライターです。

WEBライターはネット環境とPC、一般的な日本語力があれば始められる点が大きなメリットです。
場所を問わず働けるため、ご自宅や出先のカフェなどでも作業ができます。

個人事業主のWEBライターとして仕事を獲得するには、クラウドソーシングなどで仕事を探したり、SNSを利用してライター募集に応募したりといった方法があります。

最近は求人サイトでも外注ライターが募集されている場合がありますので、チェックしてみるといいでしょう。

ハンドメイド作品の販売

手先が器用でものづくりが得意な方であれば、ハンドメイド作品の販売もおすすめです。

ハンドメイド販売の強みは、企業生産品よりもカスタマイズ性が高いこと。
たとえば手提げバッグなどの「入園・入学グッズ」を製作する場合、園や学校によって指定サイズが異なるケースもしばしば。

既製品の場合はサイズの融通が利きませんが、ハンドメイドであれば希望に沿ったサイズのグッズを製作、販売することができます。

ハンドメイド作品の販売には、フリマアプリやネットショップを利用している方が多く見られます。
またSNSで受注する方法もありますので、ご自身に合った販売方法を考えてみましょう。

物販(ネットショップ)

個人事業主のビジネスとしては、ネットショップを使った「物販」も人気です。

物販ビジネスでは問屋や海外通販などで商品を安く仕入れ、高く売ることで利益が得られます。
洋服やファッション小物、アクセサリー、インテリア用品などが主婦に人気のあるジャンルです。

利益を上げるにはマーケティングの知識や目利きの技術が必要になりますが、安価な維持費でショップが持てること、家事や子育ての合間で作業ができることなどが大きなメリットです。

近年ではネットショップを手軽に開設できるサービス(BASEやSTORES、メルカリShopsなど)もあるので、上手く活用してみましょう。

動画制作

個人事業主の中には、YouTubeなどで配信する動画コンテンツを制作する「動画制作」を生業としている方も増えています。

近年は娯楽のみならず、ビジネスや宣伝などに動画コンテンツを使うケースがほとんど。
そのため常に需要がある職業であり、動画制作技術を身につけさえすれば、安定した受注が見込めます。

動画制作ソフトが稼働できるPC、ネット環境がある方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

主婦が個人事業主になると家庭との両立はできる?

これを読みながら「主婦と両立しながら、個人事業主として仕事ができるのか……」と心配になる方もいるかもしれません。

結論から言うと、以下のような働き方を心がければ両立は「可能」です。

・無理のない量の仕事を受注する
・さらに多くの仕事がこなせそうなら、受注量を増やすか、単価を上げる
・家族に家事を分担してもらったり、便利家電で家事の時短をはかったりする

それでも忙しくてなかなか両立が難しい……という場合は、「作業の分解」と「スケジューリング」を徹底するとよいでしょう。

①集中して作業したい仕事、スキマ時間でできる仕事を仕分けする
②作業にかかる時間を可視化する
③1日のどのタイミングで作業できるかを考え、組み込んでいく

忙しい主婦業の合間に働くには、いかにスキマ時間を活用できるか、また集中できる時間にどれだけ仕事が進められるかが大切です。

この記事の執筆者

ゼニス編集部

月額990円~利用できる格安バーチャルオフィス「レゾナンス」です。2016年にスタートし、現在は「港区浜松町本店」「青山店」「銀座店」「日本橋店」「渋谷店」「恵比寿店」「新宿店」「横浜店」「R-INNOVATION銀座店」がございます。

バーチャルオフィスの活用方法や起業についてなど、お役立ち情報をコラムにまと めています。

バーチャルオフィスお役立ちコラムのおすすめ記事

【月額990円〜】東京の格安バーチャルオフィスならレゾナンス